2023/03/08

奥川雅也所属のビーレフェルト、シェルニング監督とアラビ氏が退団

©︎picture alliance/dpa

 アイントラハト・ブラウンシュヴァイク戦でのドロー、そして最近4度の敗戦の流れを受けて、アルミニア・ビーレフェルトのサミル・アラビ競技部門取締役が、自ら職務を辞することを明らかにした。アーヘン出身の44歳は、今回の辞任について「アルミニアでの仕事に全身全霊を傾けてきた。その間に多くの特別な経験もさせてもらったが、ただ現在の機器的状況において私は身をひくことで個人的にチームにこれ以上迷惑をかけないようにしたかった」と説明。

 オストロウスキ相談役会会長は、「2011年に就任して以来、サミル・アラビ氏がここアルミニア・ビーレフェルトにいかに多大なる貢献をしてきてくれたか。それは誰もが認める事実であり、その功績を個人的な献身へ我々としては感謝と、そして評価の気持ちを表したいと思う」と労を労っている。「彼の取り組みによって我々は最終的に、2020年にブンデスリーガ復帰まで果たせたのだ」

 だが昨季にそのブンデスリーガから降格を喫すると、現在は今度はブンデス2部において、2年連続で降格の危機に瀕する低迷を続けており、「現状を分析していく中で、我々はオープンに率直な意見交換を行い、その結果で今回の決断へと至ったのだ」と同会長は言葉を続けた。なお2016年からSDより競技部門取締役に昇格していたアラビ氏に後任については、ビーレフェルトとしては間も無く後任を指名したい考えだという。

シェルニング監督も解任

 ただその翌日の夕方にはダニエル・シェルニング監督の解任も続けて発表された。2部降格を喫したこの夏より週にした、ウリ・フォルテ監督がわずか1ヶ月半で解任となると、その後を受けて18試合で指揮。かつてアマチュア時代にビーレフェルトに在籍し、その後はユースのコーチとしても勤務した背景をもつ39歳。

 だが4連敗を喫して迎えた先週末の昇格組ブラウンシュヴァイク戦では、一時は3−0としたものの3−3と痛み分けに終わっており、「下位との差をつけられなかった」ことへの今回の首脳陣の判断を「リスペクト」しつつ、「残留を果たせるよう願っているし、実際にできると思う」とエール。なお次節の首位ダルムシュタット戦は、ACによる暫定監督体制で臨む。

最有力候補は元ザールブリュッケンのコシナト監督

 後任候補としては元シャルケ、ダルムシュタット指揮官のディトリオス・グラモジス氏が有力とみられていたが、しかしながらウーヴェ・コシナト氏が最有力候補であるとメディアでは報じられており、グラモジス監督と同じく51歳もまたブンデス2部での経験を持った人物で、そして共にフリーの状態にある。

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