2023/02/24

残留へのヘルタとの大一番、アウグスブルクはニーダーレヒナー移籍時に出場困難な条項を付随

©︎IMAGO/Sven Simon

 木曜日に行われた記者会見の席では、直近の古巣FCアウグスブルクとの下位直接対決を前に、フロリアン・ニーダーレヒナーには当然のことながら多くの質問が寄せられていた。今冬に加入し、最近3試合では先発出場を続けているベテランストライカーではあるものの、サンドロ・シュヴァルツ監督はあくまで「古巣だからといって出場を保証するわけではない」とコメント。フィジカルなプレーを得意とするニーダーレヒナーはまずまずの印象を与えているが、仮に欠場となった場合には代わりにドディ・ルケバキオが起用される見込みだ。

 ただどうやらニーダーレヒナーの出場を確約しなかったのには、もう1つ別の理由もある模様。kickerが得た情報によればFCアウグスブルク首脳陣との移籍交渉の中で、今回の直接対決に臨むにあたってニーダーレヒナーの出場が非常に困難となるような条項が求められており、移籍成立のためヘルタには飲むほかなかったという。その見返りとしてアウグスブルク側は、移籍金の基本金について減額に応じた模様。逆に出場となった場合には数十万ユーロ単位の出費になるようで、ただいかに重要な試合とはいえモラル的にこのような約束は守られる傾向にあることから、ニーダーレヒナーは外から見守るほかないかもしれない。

アウグスブルク、レジュベツァイとウドゥオカイが3週間の離脱

 その一方でアウグスブルクのマーセン監督は、ニーダーレヒナーとの再会について問われ「彼の得意とするところやクオリティは熟知しているが、それでも普段通りに準備は進めている」とコメント。改めてヘルタについて「非常に安定したプレーをみせており、ハイプレスを仕掛けて多くの得点チャンスを作り出している。ドルトムント戦でも実際勝機はあったのだ。それでもここで距離をあけるチャンスを手にしている、これは大きなチャンスだよ」と意気込みを見せている。ここまでの勝ち点は24、勝てば自動降格圏内となるヘルタとの差は残り11試合で10にまで拡大するのだ。

 しかしながらその意気込みと同時に2人の主力選手、エルヴィス・レジュベツァイとフェリックス・ウドゥオカイの2選手が、共に長期離脱を余儀なくされることも明かした。最近7試合つづけて先発していた後者、中盤で今季20試合すべてで先発出場中の前者ともに、筋肉系の損傷で3週間の離脱に入るという。「大事な2人が抜けたのはとても残念だ」と厳しい表情を浮かべたマーセン監督だが、「それでもそれ以外の選手たちは日々練習に励んでいる。それはとても喜ばしいことだよ」と前を向いている。

FCアウグスブルク FCアウグスブルクの最新ニュース