2023/03/10

バイエルン:シュポ=モティング欠場や選手の疲労考慮して「幾つか入れ替え」

©︎IMAGO/Ulrich Wagner

 水曜夜に行われたチャンピオンズリーグ16強パリ・サンジェルマン戦で勝利をおさめ、意気揚々と本拠地アリアンツ・アレナから帰途についたバイエルン・ミュンヘン。週末にはさっそくFCアウグスブルクとのダービーが控えているところだが、トーマス・ミュラーがすでに試合後に語っていたように「土曜日の試合と今晩の試合はまったく別物」であることは気に留めておかなくてはならないだろう。同じホーム戦とはいえ、文字通り「まったく別物」の戦いが待っていることは確実だ。

 その1つの理由となるのが、古巣パリ・サンジェルマン相手に得点を決めていた、エリック=マキシム・シュポ=モティングの不在である。33歳のカメルーン代表FWは背中に問題を抱えており、さらにナーゲルスマン監督は「何人かの選手は疲労を抱えているよ」とコメント。それに該当するのはマタイス・デ・リフトやトーマス・ミュラー、キングスレイ・コマン、レオン・ゴレツカといったあたりのことだろう。「誰が先発でいけるかは、まだ正確には把握できていないんだ。それができるのは明日になってからということになる」

 つまりはいずれにしても「何人かの選手の入れ替えが行われる」ということであり、そこで起用される見通しなのがリロイ・サネだ。そしてミュラーがそのポジションを空けて上にスライドし、そしてパリ・サンジェルマン戦では出場停止にあったベンジャマン・パヴァールも起用されることだろう。ただ右サイドではジョアン・カンセロにチャンスが回る見通しで、代わりにキングスレイ・コマンがベンチか。いずれにしても大掛かりな変更は避ける考えであることを念を押しており、パリでの1stレグ後のグラードバッハ戦にて5つを入れ替えるも、それが裏目にでて2−3での敗戦を喫した苦い思い出がある。

ナーゲルスマン監督、カンセロと個別に話し合い

 今冬新戦力の目玉と目されていたカンセロは、順風満帆な出だしをみせていたものの、最近3試合で短時間の出場にとどまり、前節のシュトゥットガルト戦でははじめて出番なし。ナーゲルスマン監督は前任のライプツィヒ時代での、アンヘリーノを引き合いに出しつつ「彼にとって楽な状況では決してない。ライプツィヒでもそういう状況はあった。彼はプレーしたときは本当に幸せそうで、それこそ2時間釣りにいってもいいというくらいに。まぁ私は釣りはしないんだけど」とコメント。「カンセロも同様でプレーできれば全てがうまくいくし、それは至って普通のこと。この状況でうまく対応をみせる選手もいれば、そうじゃない選手もいる」と言葉を続けた。「個別にいい話し合いもしているし、とても意味があったと思う。練習に熱心に取り組んでおり、またピッチで楽しめているよ。それこそ彼のプレーに必要なもので、それが軽快さにつながる。今はそれがあるんだ。きっと試合でも発揮してくれることだろう」

ナーゲルスマン監督、カンセロと個別に話し合い

 またバイエルン・ミュンヘンは若手育成を担うバイエルン・キャンパスのSDとして、ハリル・アルティントップ氏が就任することを発表した。セカンドチームに異動となったホルガー・ザイツ氏が担ってきた同職については、キッカーではすでに12月にお伝えしており、今回は改めて正式に発表された格好。かつてバイエルンでプレーした経験をもつアルティントップ氏は、2020年から当初はユースチームでコーチを務め、直近では有資格部門担当として若手とプロとの橋渡し役を担っていたところ。さらにレンタル中の選手のケアにもあたっていた。「非常に大きな信頼をよせている。彼はキャンパスで3年目を迎え、クラブや流れを知り尽くした、15年以上の経験をもつ元プロ選手」とサリハミジッチSDは評価。アルティントップ氏は「この素晴らしい挑戦をとても楽しみにしている。期待に感謝すると共にそれに応えられるよう全力をつくす」と語った。

アウグスブルク、レジュベツァイが復調

 その一方でFCアウグスブルクでは筋損傷から回復したエルヴィス・レジュベツァイが復帰。ただまだ先発には時期尚早で、中盤ではドルシュとバウムガルトリンガーの2人が、アルネ・エンゲルスとのダブルボランチの座を争う展開が見込まれるところ。また足裏の炎症を抱えるフレドリック・イェンセン、リース・オックスフォードとフェリックス・ウドゥオカイのCBコンビも欠場となっており、そのなかで本日金曜に39歳の誕生日を迎えたばかりのエンリコ・マーセン監督は、自らにバースデープレゼントを贈るべく王者バイエルン・ミュンヘンとの一戦に挑む。

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