2023/03/17

ブンデス史上最大の激戦に1つの節目:残留争いで4クラブが直接対決

©︎IMAGO(4)

 ブンデスリーガ第25節では残留争いにおける、1つの重要な節目を迎えることになる。下位直接対決が2試合、FCアウグスブルクはFCシャルケ04と、そしてTSGホッフェンハイムはヘルタ・ベルリンを、それぞれホームで迎え撃つことになるのだ。FCアウグスブルクは現在ホーム4連勝中で、今回のシャルケ戦で勝利を収めれば8年ぶりとなるクラブ記録更新。加えて残り9試合とした時点で勝ち点30に載せて降格圏内に貴重な距離を構築することができる。

FCアウグスブルク

 ただここのところは勝敗を繰り返す不安定な流れにマーセン監督は「シャルケ戦で勝利するには最高のパフォーマンスが求められる」と警戒。「非常にいい、集中的な1週間での練習」で自信を深め決戦に挑む。ただ筋肉系の負傷によりフェリックス・ウドゥオカイと体調不良のニクラス・ドルシュ、遅れを取り戻しているリース・オックスフォードは欠場するが、カルドナやレジュベツァイなど最近の復帰組が状態を上げるなど人事面での状況は悪くはない。

FCシャルケ04

 一方のシャルケのライス監督は「非常に厄介な相手」としてアウグスブルクへの警戒心をみせており、「ここのところうまくやれているような」ハードワークと「この試合への覚悟」をもって対峙したいところ。なお人事面では十字靭帯損傷のセバスチャン・ポルターや筋損傷を抱えるドミニク・ドレクスラーをはじめ、「残念ながら今週は腰痛に悩まされ練習できていない」マルチン・カミンスキも「おそらく」欠場。内転筋を負傷していたトーマス・アウエヤンについても、「練習には復帰した」がどこまでいけるかは不明だ。「いずれにしても、彼が痛みから解放されたこと事態は順調なステップではあるがね」

ヘルタ・ベルリン

 その17位シャルケとわずか勝ち点差1で安全圏内にいるヘルタ・ベルリンでは、サンドロ・シュヴァルツ監督が胃腸の問題により練習不参加。代わりにブルートACが練習と取り仕切っていたものの、金曜からは再び復帰してトレーニングへと参加する見込み。「電話でちゃんと連絡をとれている」という同ACは、最下位との対決を前に「普段どうりの準備」を心がけつつ「自分たちのことに集中していきたい。もちろん相手の分析も考慮してマッチプランを作っていく。アウェイ戦ではあまり良い成績を残せていないが、それに関わらず普段通りに準備する」と語った。

TSGホッフェンハイム

 まだ就任まもないペジェツグリーノ・マタラッツォ監督ではあるのだが、それ以来5試合でいまだ未勝利、最下位に転落するなど今回のヘルタ戦にかかるプレッシャーは既に大きい。2025年までの契約は降格となれば効力を失うのだが、そもそもこの試合で勝利を得られれば進退さえ問われる可能性が高いだろう。特にオーナーのディトマー・ホップ氏が蜜月の関係にある代理人ロジャー・ヴィットマン氏の息がかかったケナン・コチャク監督就任を断ってまで招聘していただけに、ホップ氏の堪忍袋の緒が切れたときの動向も懸念、いまは前述のヴィットマン氏と密接な会社で役員も務める元ホッフェンハイムのアカデミー担当だった、ダーク・マック氏に注目が高まっているところだ。今回の試合ではケヴィン・フォクトとセバスチャン・ルディが復調。バウムガルトナーが出場停止明けとなり、先日はベンチとなるなど復調しきれないクラマリッチと共に奮起が期待される。
 

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