2023/07/13
アウグスブルク:ティーツ獲得。ペデルセンと延長。バウムガルトリンガーは退団の流れ

©︎IMAGO/HMB-Media
FCアウグスブルクは今夏6人目となる新規獲得選手として、フィリップ・ティーツを迎え入れたことを水曜午後に発表した。昨季SVダルムシュタットにてチームの得点王として昇格に貢献していた同選手とは、2027年夏までの契約を締結。移籍金額はおよそ200万ユーロとなる見通し。「アウグスブルクからのオファーは我々の期待に応えてくれるものだった。だから同意したんだ」と、ヴェールマン競技部門取締役はコメント。26歳のアタッカーとの契約はあと1年となっており、選手側がその更新を求めてはいなかった。
「ブンデスリーガはずっと僕にとっての大きな目標だったし、最高レベルの舞台で毎週自分の力をアピールできるようハードワークに勤しんでいくよ。僕を知る人なら常に全力を尽くす、何事からも逃げないタイプの人間だと認知しているはずさ。それに昨年の得点数よりもさらに伸ばして、今シーズンのチームの目標達成に貢献していきたい」とティーツ。昨季はブンデス2部全34試合に出場して12得点5アシスト、キッカー採点平均3.1と好成績をマークしており、得点のみならずスコアリングポイントでもチーム最多に。
またヴィースバーデンからフリーで加入した移籍初年度となった一昨期では、15得点9アシスト、キッカー採点平均3.03を記録するなど、「このダルムシュタットでの素晴らしい2年間に感謝している。ここで決して忘れられない思い出をてにすることができた」と述べている。「それはピッチ上でのパフォーマンスについてだけではなくて、むしろクラブ内やファンとの結束力という部分においてもね」ただアウグスブルクのFW陣ではベーリョ、デミロヴィッチ、レンタルしていたマローンに加え移籍希望のベリシャやバルガス、逆に加入したミヘルもいる。
まだその顔ぶれは不透明で、これから仕事を進めていくことになるロイター競技部門取締役は、「ティーツはダルムシュタットで多くの得点を決めただけでなく、その情熱、献身性、意思、姿勢という点でも評価できる、屈強な体をもつストライカーだ。そのプレースタイルとメンタリティはきっとこの若いチームにうまくマッチすることだろう」と期待感を示した。
アウグスブルク、マッズ・ペデルセンと延長
なお来夏までとなっていたマッズ・ペデルセンとの契約を2027年まで更新したことを発表。2年続けて29試合に出場する安定感をみせた同選手は、「延長にとても興奮しているし、とても素晴らしいチームで大きな可能性を感じる。だからともに懸命に取り組んで、これからも成長し目標を達成していきたい」とコメント。2019年夏にノアシェランから加入、チューリヒのレンタルを経て主力をなっており、ロイター氏は「ポリバレントさとダイナミズムで非常にチームにマッチする、ピッチの内外で重要な選手だ」と評した。(7月14日追加)
アウグスブルク、バウムガルトリンガーは退団へ
その一方でユリアン・バウムガルトリンガーとの契約はこのまま満了となる。シーズン終盤に膝を負傷し、半月板の手術を受けることを余儀なくされたベテランボランチとは、先月末日で契約満了を迎えており、ひとまずリハビリを終了した時点で両者が再び話し合うことで合意。ただしその時期は未定のままとなっているという。特にこの夏にはカールスルーエからティム・ブライトハウプトを獲得していることからも、おそらくはこのまま35歳の元オーストリア代表はアウグスブルクを後にすることになるだろう。