2023/01/30

ブレーメン、バークの移籍希望に応じ、フィリップ獲得

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 本来ならばヴェルダー・ブレーメンでは今冬の移籍市場において、すでに活動は終焉を迎えているはずだった。しかしながら週末にオリヴァー・バークが突如クラブを後のしたいとの要望を伝えたことで一変。すでにスコットランド人アタッカーは移籍完了のためイングランドに滞在中であり、どうやら昨季後半戦でもレンタルでプレーした英国2部、FCミルウォールへの移籍に迫っている模様。その時は14試合に出場して2得点をマークしていた。

 昨夏にシェフィールドからブレーメンに加入していた25才は、それからブンデスリーガ15試合に出場したものの14試合でジョーカー起用となっており、とりわけドルトムント戦での決勝弾など上々の出だしをみせていたバークにとっては、より多くの出場機会を求めての移籍だっただけに不満の残る半年となっていた。「プレーしたいという気持ちが高まっていたんだ」

 そう語ったのは、ブレーメンのフリッツSDだ。「だから今回、関係者全員にとって良い解決策を見出すことができたよ。昨夏までプレーしていたクラブにレンタルで戻ることになる。決して彼に対して失望したとかそういうことではなく、大きな可能性を秘めた選手であるとは思っている」ものの、ただ最近の短い出場時間ではなかなかそれを発揮することができていなかった。

 その代役としてブレーメンはVfLヴォルフスブルクからマキシミリアン・フィリップを獲得。28才のアタッカーは前線の中央での起用が見込まれており、CMFやトップ下、セカンドトップと3つのポジションでプレー可能。加えてサラリーの一部をヴォルフスブルクが負担することからも、ブレーメンとしては節約分をさらなる投資に充てることが可能だろう。今季まだ3試合しか出場していないが即戦力として期待しており、「これ以上の動きはもう予定していない」とフリッツ氏は改めて念を押している。

フィリップ「ブレーメンは自分に合っている」

 今回の移籍についてフィリップは、改めてヴォルフスブルク時代について「選手は誰でも結果を求めるものであり、僕の場合はそれがこの半年は違った」と述べ、「それは自信に繋がってくるものだし、別の結果を僕自身も期待していた」とコメント。新天地では「ゴールへの推進力」と「シュート力」、そして自負する「視野の広さ」を活かして、「もちろんウィークポイントもあるけど、でもチームの助けとなれる良い部分もたくさん持ち合わせているよ」と活躍を誓った。

 「ブレーメンは自分にあっていると思うし、それが今回の決断の理由の1つ。それにここでの静かな環境は僕にとって重要なことだよ。静かなタイプの人間だから。競争はここも激しいけどね。アピールしていかないと。対戦したときのチームへの印象は確実にポジティブなものであり、それは何も初めて抱いた印象でもない。素晴らしいコーチの下で素晴らしいサッカーをみせている」

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