2023/02/10

ブレーメン:フィルブリ代表延長。バウマン氏続投も期待。メインスポンサー変更等

©️IMAGO/foto2press

 木曜午後にヴェルダー・ブレーメンは「継続性と安定性の証」として、クラウス・フィルブリ代表との契約を2024年まで更新した。ミュンスターに生まれ、かつてはニュルンベルクやフォルヒハイムなどでアマチュア選手としてプレーしていた同氏は、2010年に加入し、2012年からは代表取締役へと就任。これまで2020/21シーズンの降格をはじめ、紆余曲折の時間を過ごしてきた。

 フレディ・ボビッチ氏の代わりにドイツサッカーリーグ機構の相談役就任も指摘されるなど、その高い専門性が評価される同氏は今回の延長に際し「期待を寄せてくれた相談役会、またマルコ・フクス氏やダーク・ヴィンターマン氏ら、非常に信頼に満ちたオープンな意見交換をしてくれたことにも感謝したい」と述べ、「さらなる発展にむけて将来に向けた競争力を高めていき、再びブンデスリーガに定住できるようにしていきたい」と意気込みもみせている。

 一方でフクス氏は「昨年末から今年はじめにかけて経営陣が入れ替わっていき、各部部門の構造改革が行われた後に、これから経験を安定化させていくことこそ急務だ。そこでクラウス・フィルブリー氏との延長はその証になるものと考えている」とコメント。ヴィンターマン氏は「フィルブリー氏と取締役のみなさんは、コロナ禍や2部降格という自体を乗り越え、ここ数年続いた危機的状況をうまく克服してくれた」と評価と今後への期待感を示した。

 今冬は比較的長かった冬季休暇期間を「充電」にあて、今回の契約延長に応じるということは「非常に用意なことだった」と明かしたフィルブリー氏は、「新たな経営陣とともに、引き続き課題に取り組んでいきたい。その気持ちは日増しに高まる一方だ。」と強調。その上で「バウマン氏にとって、もっと継続していきたいという気持ちを後押しするものとなれば」と語っている。

バウマン氏の2024年以降は?

 フランク・バウマン競技部門取締役もまた2024年までの契約を締結しているが、これまでに何度か「おそくとも50歳にはブレーメンを後にしたい」との考えを述べており、現時点では「特に進展などはみられていない」という。「フランクとは長い付き合いだ。互いをよく知っているし、長期的なプランを描くことはさして問題ではない。彼は現状を心地よく感じていると思うし、競技面で成功しているクラブ側も同様だろう」

 いずれにしても来季の競技部門についてはバウマン氏が取締役、フリッツ氏がプロ部門の担当、そしてRBザルツブルクからヨハネス・ヤーンス氏を招聘した「十分な布陣」で臨むと胸を張っており、ヤーンス氏がこれまでフリッツ氏が担っていたチームプランナーの部分を請け負うことから、フリッツ氏はバウマン氏の職務の範囲にスライドすることが見込まれているところ。これはバウマン氏の後任としての動きにもみえるが、まだ具体的なテーマになっているわけでもない。

来季から新たなメインスポンサーと契約

 その一方でヴェルダー・ブレーメンではその来シーズンから、新たにメインスポンサーを迎え入れることが明らかとなった。それはこれまでのドイツの養鶏業界最大手PHWグループのヴィーゼンホフやグリーンレジェンドではなく、北ドイツで最大の建設会社の一つで、70以上の拠点に3000人以上の従業員を擁する「Matthäi」社が就任。2019年から参加し今季よりトップパートナーとなっていたが、今回はマーケティングパートナーであるインフロントが仲介して範囲が拡大。「地元のパートナーであり、持続可能性、地域との結びつき、従業員への責任あるアプローチなど、SV Werderの価値観と一致する」企業との2年契約にフィルブリー氏も喜びをみせた。

女子チームの試合が中止に

 SVヴェルダー・ブレーメンが金曜日に臨むはずだった、タービン・ポツダムとのアウェイ戦が急遽中止になったことが、試合前日に明らかとなった。これは同スタジアムのピッチコンディションがあまりに劣悪なもののためであり、先週末にはバイエルン・ミュンヘンからの抗議により2月25日にスライドしたばかりだった。ブレーメンの試合の日程はまだ明かされていない。
 

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