2023/08/24
サウジに行かなかったドゥクシュ「ビッグネームとお金を追っても成長には繋がらない」

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この夏の移籍市場を席巻しているサウジアラビアではあるが、しかしながらそこの全く関心を示さなかったドイツ人選手がいる。昨季ヴェルダー・ブレーメンで飛躍をみせその去就が大いに注目されていた、マルヴィン・ドゥクシュだ。「確かに興味はもってもらえていたよ」と明かした同選手は、最終的にはブレーメンとの契約更新を決断。特にサウジ移籍を思い悩むことさえ無かったという。「別にサウジアラビアに向かうようなこともなかったね。もしもお金を気にしていれば、それも考えることにはなったかもしれないけど」
確かに巨額のサラリーも魅力的であったことだろう、そしてネイマール、ファビーニョ、リヤド・マフレズ、エンゴロ・カンテなど挙げればキリがないほどのビッグネームが加わった煌びやかな世界であっても、ドゥクシュが求めていた世界観はそこには無かったということ。つまりはあくまでサッカーをとにかく上手くなりたいというストライカーにとって、できる限り大きく成長していくための条件はむしろ、一昨季にともにブンデスリーガ昇格を果たし昨季もともに飛躍を続け見事残留を果たした、ここヴェルダー・ブレーメンの方により多く見出すことができるということだ。「それに彼らの中にはもう十分すぎるほどのお金を稼いだ選手たちも少なくないだろうし、僕にはその気持ちはよくわからないね」とドゥクシュ。
だがそれもまた人それぞれの考え方であり、特にこのことについて批判する考えもない。時に自分の思い通りにいかない移籍だって存在するものだ。その一例がともにFWとしてパートナーを組んできた、ニクラス・フュルクルークの去就問題だ。ドイツ代表にまで飛躍を遂げたセンターフォワードについては移籍の可能性が取り沙汰されており、「でも今もうちの選手。ぜひ残留してもらえたら嬉しいね。チームとしても重要な選手だし、僕にとっても大切な存在なんだ」と願った。
エムボムはサウジではなくベルギー
その一方で同じくサウジアラビアへの移籍が取り沙汰されていた23歳、マヌエル・エムボムについてはデンマークのヴィボルグFFに移籍に迫っている模様。中盤であれば複数でプレー可能なミッドフィールダーは、SVヴェルダー・ブレーメンではすでに構想外となっており、昨シーズンではアキレス腱断裂のためにシーズンを棒に振る形となっていた。