2020/07/08

渦中のドイツサッカー連盟vsインフロント社、秘密裏の話合いへ


 ドイツサッカー連盟とインフロント社による争いが、大きな波紋を呼んでいる。複数のメディアが報じたところによれば、ドイツサッカー連盟が同社との契約を解消する理由となった、コンサルティング会社エセコンの調査自体に疑惑があると報道。果たしてこれから、法的論争を避け、和解での解決へ向かうことはできるのだろうか?
 kickerが得た情報によれば、スイスのスポーツマーケティング会社とドイツサッカー連盟は、本日水曜日にに秘密裏に話し合いを行う模様で、問題はその結果、どういった結論が導き出されるのかということである。物別れに終わるのか、それとも和解という転機は訪れるのか?
 
 ここのところ両者は対立の様相を呈してきた。ベルリンに拠点を構えるコンサルティング会社エセコンが、ドイツサッカー連盟の調査を行うにあたり、その中間報告がドイツのシュピーゲル誌に掲載。そこでは腐敗、血縁関係によるコネ、組織的詐欺など、あらゆる告発内容が明記。同連盟は4000万ユーロ(約48億5千万円)ほどを騙し取られていたという。
 そのため数日後にはドイツサッカー連盟は、インフロント社との契約を解消。これに対して現在は中国のワンダグループに属するインフロント社は、この判断を強く批判すると同時にあらゆる手を使い解約を阻止する考えを発表している。
 なおインフロント社はここのところ、ドイツ杯に関するマーケティングと、国際マッチの広告ボードに関する継続的な契約を締結しており、とりわけドイツ杯による収入は多く、1シーズン6000万ユーロ以上(およそ73億円)の保証金が含まれていた。
 また最近ではエセコンによる調査自体に、メディアから疑問の声が投げかけれているが、このことについて同社からの反応はまだ特に見られていない。そもそもこの調査以前にもインフロント社とドイツサッカー連盟における詐欺疑惑を調査していた警察が、2度に渡り家宅捜索が行われていたという背景もあり、それ故より一層に今回の秘密裏の会談の行方が気にかかるところだ。
 

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