2022/10/19

ルデイ・フェラー氏が語る、スーパーリーグ構想が「クレイジー」とみる理由

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 先日にスーパーリーグ構想の実現を目的に設立された、マドリードの本拠地を構えるエージェンシー『A22スポーツマネジメント』は、長年TV局RTLに勤務しドイツではCEOも務めた、ベルント・ライヒャルト氏をマネージングディレクターとして招聘したことを発表した。ドイツのクラブ関係者の中では、kickerに対して市場を熟知する48歳の招聘をクレバーな選択として評価、どうやら昨春に頓挫した時よりも真摯に向き合うべきものになりそうだ。今回同社から発表されたプレスリリースには、改めて2024年から実施されるCLの問題点について指摘。

 試合数が125から189に増加するのみで、国内における予測可能性、財政的に隔たりのある競争相手であるプレミアリーグの存在、全ての欧州の国の優勝クラブがアクセスできるわけはないことなどを挙げているが、一方でUEFAによる女子サッカーのマネタイズが劇的に低いとの議論もなされている。さらにコロナ禍に見舞われた過去2シーズンにおいて、バルサ(5億7900万ユーロ)を筆頭に、5位のユベトス(3億)やレアルなど、欧州主要クラブの損益についても紹介。ライヒャルト氏は「欧州ではそのクラブ自体では解決できない、困難な課題に現在は直面しているのです。私たちが愛するサッカーは真剣な改革による、より良い未来に向けた制約のない、率直でオープンな対話を共に行なっていくことで、利益を得られるものです」を訴える。

 ただその構想は1年半前には数多くのサッカーファンたちからの猛烈な抗議で頓挫したという背景もあり、そしてドイツでは例えばルディ・フェラー氏が、欧州スーパーリーグ構想への主張に異議を唱えているところ。例えば先日にレアルのペレス会長が「もしUEFAがテニスを組織していたらナダルとフェデラーの試合は歴史上2、3回しか見られない。だがこれまで15年で40回対戦された。それは退屈だったか?」提起したことに触れ、「そもそも誰がそれを言っているんだ?それでは例えばレアルvsユベントスの試合を年間6試合でも見たいのか?」と疑問を呈す。「そうではない。バルサvsレアル、バイエルンvsマンチェスター・シティ。それが人々の求めているものであり、あれはあまりに大袈裟なことだ。それよりもむしろ正直に「お金のためです」と言った方がまだ良いだろう。なぜなら経営が苦しいクラブというのは、そう言う発想にならざるを得ないのだからね」

 またライヒャルト氏は昨秋のスーパーリーグ構想が頓挫した理由について、「昇格や降格といった、競技的な資格のある、オープンな競争じゃなくてはならない」としているが、フェラー氏は「これからもう少し巧妙に昇格・降格の話をしたところで、最終的にはどうなるか待つしかないが、ただ私からみてクレイジーなアイデアであることには変わりない。レアルvsユベントスがGLで2度行われ、さらに決勝トーナメントでも再び顔を合わせるというシナリオだってある、そんなチャンピオンズリーグは素晴らしいパッケージではないのかな」と説明。だが現在は欧州司法裁判所へとUEFAによる独占を訴えており、またルクセンブルクの裁判官も独占禁止法に違反する行為を行なった可能性を示唆。この件に関する判決については、来年の3月まで待たなくてはならない。

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