2023/01/13
ラ・リーガ会長「スーパーリーグは国内リーグを破壊する」

©️imago images/Lagencia
ブリュッセルにて行われたスポーツ界、そして政治界の専門家らを交えた数時間に及ぶパネルディスカッションの最後に、リーガ・エスパニョーラのハビエル・テバス会長は、「彼らは我々を騙そうとしている」と語った。彼が指摘するのは昨春に大いに話題となった『スーパーリーグ構想』のことであり、「私はスペインリーグの代表者として、(レアルの)ペレス会長と何度も話し合いをした」とコメント。「彼がサッカーについてどのように考えているかをわかっているし、そしてこのA22(スーパーリーグのコンサルティング会社)は決して、欧州サッカーの向上と発展を目的とした慈善団体などではない。これはあくまでレアル、ユベントス、バルセロナなのだ」と言葉を続けている。
これら3クラブは残る9クラブが参加を取りやめた後も引き続き、スーパーリーグの実現を目指し続けており、「UEFA、クラブ、リーグ、ファン。そしてこのモデルというのは最も裕福な、つまり最も多くの資産をもつクラブがサッカーを管理するというもの。だから彼らは好きなようにお金を分配できるようになっている。UEFAやリーグのようなサードパーティは不要でね。つまりこれは欧州サッカーモデルに対する攻撃ということになる」と説明。確かに現状においても常にCL出場が見込まれる強豪クラブと他のクラブとの財政格差は問題ではあるものの、それでも「彼らのモデルはさらに大きな格差を生み出し、中期的には国内リーグを破壊してしまうものだ」と語った。
A22が反論「クラブとオープンに対話」
その一方でA22の広報担当はkickerに対して、クラブとオープンに対話をしており「既存の国内リーグを100%尊重することを明言してきた」と強調。そして欧州司法裁判所の最近の発言はUEFAに新たな大会を認めるよう求めたものとみており、「欧州サッカー界の大きな変革は手の届くところにあり、クラブ自ら欧州での運命を切り開く機会を得られる」準備をA22が進めていると述べている。ただまだ欧州司法裁判所が最終的にどのような判断を下すかについては不明だ。