2023/10/13

IFAB、VARと主審との議論をライブ中継検討か

©︎IMAGO/Action Plus

 リヴァプールFCvsトッテナム・ホットスパー戦で発生したVARを巡る騒動の波紋は、どうやら更なる広がりをみせる可能性がある模様。この試合でVARと主審らによるコミュニケーションの不備により、本来得点として認められるべきリヴァプールのゴールが取り消され、試合後には審判協会が誤審を認めただけでなく、音声データを公開するという異例な事態にまで発展。しかもこの問題をより深刻にさせたのは、リヴァプールはその直後に失点を受けたことから、クロップ監督も「これは特殊な例が重なった。もしもリスタートの場所が違ったらという仮説もでてくる」との考えを示していた。

 案の定この問題は大きな議論を巻き起こすことになるのだが、IFABの会員でありFAのゼネラルマネジャーを務めるマーク・ブリンガム氏は、「審判同士による協議の生中継というテーマは、今後も議題として残っていくことでしょう。ここで透明性をもつことで、いかに難しいものであるかを理解してもらう機会にもなるでしょうし、FIFAも再確認した後に理由をスタジアムで説明することは正しいことだと考えていますから」と、アスレティックに対してコメント。ただIFABにおいてこのことに関する統一見解もないことを認めており、「これが逆に審判の新たな問題の火種になるのでは?と懸念する声もある」とのこと。ちなみにその試みは先日の女子W杯にてすでに試されていた。

ドイツも検討中

 ちなみにドイツサッカー連盟ではすでに、審判とビデオアシスタントの間のコミュニケーションは部分的に公開されるべきで、ブンデスリーガの試合で物議を醸す判定の透明性を高めたいと考えているとのこと。これはメディア広報担当アレックス・フォイアヘルト氏が木曜に明かしたものであり、ただいつまでにすべきかなどについてはブリンガム氏と同様に特に口にせず慎重な姿勢を崩していない。「しかし、我々は集中的な議論と計画を進めており、今シーズン中に結論に導き出せるものと確信しています。」ともコメント。「「FIFAが承認するかどうかは分かりませんが、それは確かに考えられることではあるでしょう。そうなれば我々も参加することは十分考えられることです」と付け加えている。

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