2020/05/28
シュトゥットガルトを担う若手エグロフに、グラードバッハが触手
将来VfBシュトゥットガルトを担う逸材として、大きな期待が掛かる存在となっている、17歳のリリアン・エグロフ。だがそんな期待の若手に対してボルシア・メンヒェングラードバッハからの触手が伸びているところであり、もしもこのまま失うことになれば、ドイツ代表ジョシュア・キミヒとの苦い記憶を思い起こすことになるだろう。
「特に怪我なくキャリアを過ごすことができれば、数年後には我々のスタジアムでプレーする姿を目にすることだろう。」今冬にスペインで行われた冬季キャンプにて、トーマス・ヒツルスペルガー氏は同選手についてそう賛辞を贈っていた。「私がここのきて、何か特別なものをもった選手だと最初に思った選手が、彼だよ」
昨季にAユースにて国内カップ戦を制し、そしてリーグ優勝をあと一歩のところで逃した攻撃的MFは、いまは学業に専念していることから機会は減少してはいるものの、これまでブンデス2部やドイツ杯にて数分間ながら既にプレー。ただkickerが得た情報によれば、ドイツユース代表MFに対しては数多くのクラブがリストアップしており、なかでも移籍先として有力視されているのがボルシア・メンヒェングラードバッハである。
監督からの賛辞、そしてシュトゥットガルトIIでのプレーは「有意義」
「彼は非常にエキサイティングな選手だよ」と、シュトゥットガルトのマタラッツォ監督は、最近のkickerとのインタビューでも同選手について言及。ただトップチームでの定着を確約するまでには至っていない。確かにトップチームでの居場所を「確保している」状況ではあるものの、「出場しない、もしくは短時間しかプレーできないのであれば」下部チームでのプレーに「意義がある」とみているところだ。「将来的にみても有意義だろう。彼との取り組みは楽しみだし将来は有望だとみている」
ただ最終的には「彼自身が決めること」であり、もしも2021年までとなっている契約満了に伴う退団という結果に至ってしまえば、それは2013年にジョシュア・キミヒが、VfBシュトゥットガルトを後にしたという苦い経験を思い起こさせることだろう。当時のキミヒは最終的に、戦いの舞台をシュトゥットガルトではなくRBライプツィヒへと求めており、そして現在ではバイエルンのスター選手の一人へと成長、ドイツ代表常連組としての活躍もみせているところだ。