2021/03/10

再構築でオフェンス改善期す、大不振グラードバッハ


 マルコ・ローゼ監督が来季よりボルシア・ドルトムントへと加入することが発表されて以降、ここまで公式戦5試合で全敗中のボルシア・メンヒェングラードバッハ。とりわけ最近6試合のリーグ戦では、1試合平均の得点チャンスは3つに満たず(2.8)、CL参加中のクラブとしては異例の低さといえる。
 そこで指揮官としては、インパクトを残せていないプレアやテュラムの入れ替えをはかる可能性があるだろう。ただダイナミズムとパワーを誇るエムボロは浮き沈みが激しい。そんな中で大腿の負傷のために前節欠場していた、ヨナス・ホフマンの復調と出場停止明けとなるシティンドルが加わることは明るい材料だろう。
 攻撃のオールラウンダーのホフマンは、オフェンスを活性化させる存在であり、高いサッカーIQをもち試合を読むことに長け、フィニッシュの精度も向上をみせているところ。シュティンドルと共に創造性とストラクチャーがもたらされることが期待でき、また後者はアウグスブルク戦を得意とするのも好材料だ(6得点6アシスト8勝6分0敗)

 加えて両選手の加入でセットプレーの正確性の向上も見込まれるだろう。代役でキッカーを務めていたフロリアン・ノイハウスは、そこまで危険をもたらすまでには至っておらず、「セットプレーは彼がそこまで得意とするものではない」とローゼ監督も認めるところ。
 ただ一方で、レヴァークーゼン戦で代役を務めたヴォルフはその座を譲ことになるのだが、シックへのゴールの際での精彩を欠いたプレーを除き、精力的に納得のパフォーマンスをみせていたことからも、そのポリバレントさを活かして両サイドで先発起用されるかもしれない。
ヴォルフ「まだまだ改善していかないと」

 今夏にライプツィヒから加入するも、この日にようやく移籍後初先発出場を果たしたヴォルフは、「試合後とに自分の中で、少しずつよくなってきているという感覚は覚えている。とはいえ、それでもまだまだ改善の余地は多分にあるし、もっと一貫性をもってプレーしていかないといけないことは明らかだ」とコメント。
 衝動的にドリブルで仕掛けたり、不用意なロスト、あいまいなアクションなど、まだまだ伸び代をもった選手だ。なお改善という点では、筋肉系の負傷で練習参加を見合わせたラミー・ベンセバイニの改善も気になるところで、欠場となった場合はヴェントが出場。またクリストフ・クラマーも莢膜靭帯の損傷により練習参加を見合わせている。
 

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