2021/06/21
マテウス氏、ハヴェルツに期待も「あんな発言は聞きたくない」
月曜発売のkicker誌とのインタビューにて、元ドイツ代表主将ローター・マテウス氏は、カイ・ハヴェルツが世界のトッププレーヤーの1人に名を連ねる可能性はあると期待するものの、ただまだ改善していかなくてはならないポイントについても指摘している。
土曜日に行われたユーロ2020第2戦ポルトガル代表戦にて、カイ・ハヴェルツがドイツ代表史上最年少でユーロでのゴールを決めたことに、特にマテウス氏は感銘を受けているということはない。むしろ「実際にはさほど意味のないもの」であり、「脚注程度のもの」と評価した。
ただそれは決して偶然の産物だという意味ではないのだろう、ドイツが誇る逸材として期待がかかるハヴェルツが、これから世界のトッププレーヤーに名を連ねると思うかとの問いに、マテウス氏も「イエス」と返答。「そう、私も期待しているよ」と明言している。「クロース、ミュラー、ギュンドアがキャリアを終えている、6年後や8年後には彼が、ドイツの中心的役割の1つを担っているだろう」
それと同時にまだ伸びしろについてもマテウス氏は指摘しており、「特別な練習をこなすことで、さらに得点を重ねていくため短い動きをもっと改善していくことができるだろう」と説明。「彼は視野が広く、ボールコントロールもポゼッションプレーにも良いものがあり、知的で、体をうまく使うことができる選手。確かにハヴェルツはその歩みを進めているところだ。だが頂点にいくのか、優れた選手どまりになるのか、それはちょっとしたニュアンスによる違いでしかないものなんだ」と言葉を続けた。
さらにマテウス氏はプレー以外の部分、今回のユーロに向けてハヴェルツが全ての選手が、不平不満を口にすることなくベンチに座るべきだと語っていたことについて、「そういう発言は選手側からは聞きたくはないものだね。彼らは誰も傷つけなければ、それがチームスピリットのためになると思っているんだ。スァがなければ良い、監督を怒らせなければいいと」との持論を展開。
「コーチに無視されないようにベストを尽くすのだと。私はそうあるべきだと思う。私は積極的に成功に貢献していきたいと考えるほうだし、以前にあのような言い方はしていない。もちろん他の人たちには敬意を払いつつ、それでも常にプレーをしたいと思うものだ」と付け加えた。