2021/06/28
ゴセンス「ウェンブレイに4万人以上動員?それは際どいね」
「それは自問自答してきたテーマだよ」ベルガモにてパンデミックを目の当たりにしてきたロビン・ゴセンスは、改めて「発生率が高い欧州の国で、4万人もの観客を動員するのは、かなり際どいことのように感じる」と指摘。「僕たち自身は隔離された中で安全を確保されているし、それは他の人にも言える事かもしれないけど、でも全体的にみて理想とは程遠いんじゃないかな」
このように勇気をもった発言を行えることが、同選手がメディアとの質疑応答の中で特別なものにしている部分だといえるだろう。それは自分たちのパフォーマンス自体についても言えることであり、ポルトガル戦とハンガリー戦における変動については、「まずは国民的英雄に、それから小馬鹿にされている感があったね」とコメント。
その中にはゴセンス自身の部分も含まれているのだが、決してそれは批判ではなく驚きについて語ったものである。「ポルトガル戦後に、僕や家族を襲ったのは決して容易なことではなく、あまりに大袈裟なものだったと思う。非現実的だったね。何をやったんだと思ったくらいだ。まさにフラッシュを浴びるようだったよ」
確かにハンガリー戦ではパフォーマンスも悪かったが、ただその評価ははるかに低いものだった。このことに驚きを隠せず、「ポルトガル戦のように毎回いくわけではないのは当然だ」とゴセンス。ただ大学で心理学を学ぶなかで「もちろん反省をして、前向きに考えていく。それが自分のためになることだから」と述べている。
そしてこれから迎える火曜日の重要な一戦を前に、ゴセンスは「ワクワク感はまさに巨大で、本当に気合が入っているよ」と宣言。今回はほぼイングランド代表ファンによって、ウェンブレイスタジアムが埋め尽くされることになるにもかかわらず、それでもドイツ代表が下馬評で明らかに下回るとまでは考えていないようだ。
「スタジアム全体が敵対していることが、よりモチベーションになる。僕たちとしては彼らを沈黙させること。ウェンブレイでそれをできる限り果たしたい」と闘志を燃やし、「これまでの試合では常に追いかける展開となってきたが、それは決して許されることではない。それでもあれほど熾烈なグループを2位で突破できたし、イングランドもすでに8強入りを確信しているということでもないだろう。もちろん僕たちに対しても、リスペクトはもっていると思うね」と語った。