2022/8/02

バイエルンで頭角現した19歳、ムシアラが挑むサバイバルレース


 2022年度のDFBスーパーカップでは若干19歳の若武者ジャマル・ムシアラが、強力なバイエルン・ミュンヘンの攻撃陣の中でも際立つ存在となっており、例えば駆け上がってきたデイヴィースへのヒールパスはまさに彼の十八番の1つ。数人に囲まれてもかわせる敏捷性、しなやかさ、その優雅さは、彼のもつ軽快さをより強調するものであり、ジネディーヌ・ジダンとの比較も決してタブーではないだろう。今回の試合では体調面を考慮して後半途中で交代するまで、先制点、追加点、3点目と、その特別な才能を惜しげも無くみせつけていた。
 
 「前線ではチャンスがいくつもあったね。とにかく楽しかったよ」と、試合後に語った同選手。サリハミジッチSDからも「良い雰囲気で見ていて楽しいで選手だね。落ち着きとボールの扱いに長けている」と評価され、カーン代表からは「現在のドイツにおける最高の選手の1人」、ナーゲルスマン監督からは「ワールドカップ」とまで絶賛。ただ後半からはライプツィヒの反撃もあって自らロストをおかすなど、そこまで満足の行く内容ではなかっただろうが試合自体は「僕の考えではかなり良い出来たったと思っている」が、ただ同時に「自分への期待値は高い」とも述べており、ディフェンスワーク面での安定性や決定力などについて言及していた。
 ただそれだけの期待値がかかる若手選手だけに、重要なことは安定した出場機会の確保である。これまでバイエルンではのべ30試合に先発出場してきたムシアラは、11試合は守備的MF、8試合は左ウィング、7試合は中央、4試合は右ウィングで起用。ドイツ代表においても左ウィング2試合、中央1試合、右ウィング1試合で起用されている。「トップ下や左サイドは楽しいね。ただピッチに入ればいつだって楽しいものだよ。」とムシアラは語るが、ただそれをバイエルンで果たすことは「決して簡単なことではない」ことも理解。「先発に入ることは全ての選手にとっても目標なんだ」
 左ウィングではキングスレイ・コマンが定位置の座を確保しており、バックアップ要員にはシュポ=モティングが控えているところ。右ウィングではリロイ・サネとセルゲ・ニャブリ、ときにトーマス・ミュラーもオプションで、トップ下ではそのミュラーか(まれに)レオン・ゴレツカ、ボランチではそのゴレツカとジョシュア・キミヒ、最近ではここにマルセル・サビッツァもくっ割っているところ。トップの位置ではサディオ・マネ、コマン、ニャブリがオプションという中で、ただムシアラがもつその柔軟性はこの熾烈な争いにおいて大きな武器となる。
 

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