2022/08/26

「説明できない」魅力をもつ、ドイツの至宝ジャマル・ムシアラ

©︎IMAGO/Passion2Press

 ロッシュ・バッティ氏は、ジャマル・ムシアラを恐らくは最初に見出したであろう人物として知られている。「彼がプレーを始めた時なんだがね、そのときにはもうすでに、コーチたちよりもうまかったんだよ。むしろ自分たちに教えれるのではないかと思えるほどに。ただ年齢を尋ねたら、まだ7歳でね」ムシアラとの出会いをそのように振り返ったバッティ氏は、改めて「彼の決めてみせたゴールは忘れられないよ。対峙したGKが反応をみせると巧みなフェイントで交わしてゴール。それならばと立ちはだかると、今度はループシュートを決めてしまうんだ。もうみんな顔を見合わせて、こいつはすごい!と思ったものだよ」と回顧。

 また2019年にバイエルン・ミュンヘンのBユースに加入した時にも、バイエルン・キャンパスを担当するヨッヘン・ザウアー氏にムシアラは、強烈なインパクトを残していたという。「彼がとてつもなく優れた選手であることは一目瞭然だったよ。技術的に非常に洗練されており、とてもエレガントな選手だ」と、kickerとのインタビューて語った同氏は、「練習参加当初は、まだフィジカル的にこれからという感じではあった」ものの、ミロスラフ・クローゼ監督らコーチ陣の言葉にしっかり耳を傾け、その助言を素早く実践へと移すことができたムシアラは「日を追うごとに守備面での姿勢を改善していったのは印象的だったよ。あれほど素直にコーチの話を聞いて実践できる選手は、そういるものではない。その学習意欲こそ、まだ19歳の彼がこれほどの成長曲線を描くことにつながったのだ」

 いまやムシアラはすでにドイツ代表の一員として15試合に出場し1得点、バイエルン・ミュンヘンではブンデス通算59試合に出場して15得点をマーク。今季は開幕戦となったフランクフルト戦で2得点、ヴォルフスブルク戦でも1得点を決めるなど、続くボーフム戦では負傷欠場したとはいえ、見事な開幕ダッシュを決めているところだ。「なんとも説明し難いものを起こす選手だ。テクニック的なスキルと動きによって、それをあとから説明をコーチやスカウトが試みるもなかなか難しい。彼がもつドリブル、1vs1での場面でみせる驚くべき瞬間は、非常に大きな強みであり守れる選手はあまりいないだろうね」それを早速土曜夕方に控えるボルシア・メンヒェングラードバッハ戦でも(日本時間25時半〜、スカパー!で放送)期待したいところだ。

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