2022/09/05

元ドイツ代表ホルガー・バートシュトゥーバが現役引退

©️picture alliance / Sven Simon

 いまからちょうど13年前の2009/2010シーズンの開幕戦、当時ルイ・ファン・ハール監督が率いるバイエルン・ミュンヘンのスターティングメンバーの中には、この日がブンデスリーガデビュー戦となるホルガー・バートシュトゥーバの姿が見受けられた。現在33歳となった同選手は、その後に6度のブンデスリーガ優勝、4度のドイツ杯優勝、さらにチャンピオンズリーグを制した経験も持ち、また同じく主力選手を務めたドイツ代表としてもワールドカップやユーロでプレー。

 これらの記憶と記録を残してこの日、元ドイツ代表ディフェンダーは現役生活にピリオドを打つことを、自身のインスタグラムにて発表している。「もちろん、もう少し重傷を負うことが少なかったら、という思いはあるけど、でも自分がこれまで達成してきたことに対する、その喜び自体には非常に大きなものがある。全てのことに、僕は感謝しているよ」

 ビルドアップに長け、将来を大いに嘱望された左利きのセンターバックだったのだが、その一方で十字靱帯断裂、腱の断裂、大腿筋の断裂、足首の負傷など、そのキャリアは度重なる大怪我とのリハビリ生活を繰り返す戦いの日々でもあり、バイエルンのほかシャルケ、シュトゥットガルト、直近ではスイスのFCルツェルンにてプレー。この半年以上にわたってはフリーの状態が続いているところだった。

 だがバートシュトゥーバの姿がサッカー界から消えてしまうということではない。「僕はこのサッカーに対する情熱を一途に持ち続けていくことになるよ。父の跡を受け継いで、僕もコーチになるべくこれから研修をはじめていくんだ」と明かしたバートシュトゥーバは、「これからも長く、別の形でサッカーに携わっていけることを、今は願っているところだよ」と言葉を続けている。

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