2022/09/26

ドイツ以上に逆風にある、イングランド代表とサウスゲート監督

©️AFP via Getty Images

 ネイションズリーグ・グループAからの陥落という点だけでみれば、その傷はイングランド代表にとって短期間での痛手でしかないかもしれない。しかしながらその経緯と、そして間も無くして迎えるワールドカップへの影響という点においては、分厚い暗雲が立ち込める状況へと陥ってしまった。それでもガレス・サウスゲート監督は前向きさを強調しており、先日のイタリア代表戦での敗戦は「正しい方向への第一歩を示せた」とみている。だがそれでも30年ぶりとなる未勝利の状況からも、そして495分間も得点から遠ざかっている状況からも、2018年にW杯、2021年ユーロでも飛躍に導いた指揮官に対して、大きな重圧となっている。

 とりわけ今回のネイションズリーグに至っては、イングランド代表が得点を奪えたのはサンマリノ相手だけなのだ。英紙ガーディアンでは「暗黒時代」と現状について評しており、これから対戦するドイツ代表もまたハンガリー代表を相手によもやの敗戦、しかもフリック監督就任以来の初黒星を喫したものの、イングランド代表の雰囲気はそれ以上に重いものがある。常にメンバーを固定し続け、そして守備的に構えすぎとの批判を受けるサウスゲート監督だが、「この大会に向けて率いるのにふさわしい人物だと自負している」と強調。

 ただサカと突如として左のウィングバックで起用するように、ユーロ決勝進出からわずか1年後の現状では、イングランドは創造力という点でも戦術的な部分でも、あまり選択肢を残していないような戦いぶりが見受けられる。ハリー・ケインというトップクラスのCFを擁しながらも無得点という現状は、前回のドイツがW杯グループリーグ敗退を喫した8年前の状況よりも、むしろさらに厳しい状況にあるといえるのかもしれない。順位表という点において、今回の伝統の一戦はさしたる注目ポイントはない。だが今冬のワールドカップを睨んだとき、この戦いは今後の方向性を占う可能性を、両国ともにもっているものだといえるだろう。

ドイツ代表 ドイツ代表の最新ニュース