2022/09/27

フリック監督初黒星の次は初の3失点。W杯への不安が浮き彫りに

©️Getty Images

 月曜夜に行われたイングランド代表vsドイツ代表戦は、むしろ今冬に開催されるワールドカップを睨んでの試合という見方がなされていた。というのもすでにネイションズリーグにおける順位表になんら影響を及ぼすものではなく、そしてイングランド代表、そしてドイツ代表ともに立ち込めた暗雲を少しでも取り払うこと、心理的な部分での収穫が主な目的となっていたのである。だが最終的にスコアボードに示されていたのは3−3、文字通り両国にとって『痛み分け』という言葉がふさわしいものとなってしまった。ホームのイングランド代表から見た視点では、せっかく試合をリードを奪っていたにもかかわらず、終了前にGKの明らかなミスにより更に失点を喫してしまったためであり、ドイツ代表から見た視点では2−0と一度はリードを奪っていたのみかかわらず余りにもあっさり相手にリードを許してしまう展開に。

 この結果ドイツ代表はまたしても勝利をおさめることが叶わず、この7試合の中で勝利をおさめたのはイタリア代表戦での5−2のみ。当然ながらこんな結果でワールドカップへの弾みになる訳もなく、むしろドイツ代表がみせた今回の戦いぶりは前半では覇気がなく、後半にみせたまさに混沌としたウェンブレーでのパフォーマンスには数多くの疑問を抱かずにいられないものだったのである。先日のハンガリー代表戦で喫したフリック代表監督就任以来初の黒星に対するリアクションは前半では全く見せられず、後半では25分間は良い時間帯もあったものの、イングランド代表の反撃に成す術なく完全崩壊。ワールドカップを睨む試合であれば尚のこと、2点のリードを易々失うべきではないし、ましてリードを許すようではいけない。イングランドだって決してそこまで覇気をみせていたわけではなかった。それでも飲み込まれるようでは、カタールでの強豪たちとの戦いが思いやられるというもの。

 試合後にみせてたフリック監督のその表情からも、同じ考えを抱いていることは明らかに見て取れた。先日の就任以来初の黒星に続き、今回は就任以来初の3失点。2年前にスペイン代表に喫した0−6という歴史的大敗以来となる守備の崩壊であり、ニコ・シュロッターベックはこの日の先発のチャンスを活かせずむしろリュディガーの出場停止が重くのしかかることに。ただジャマル・ムシアラについてはW杯での先発候補に名乗りを挙げたとはいえるだろう。また2得点を決めたカイ・ハヴェルツも特別な瞬間を生み出せることを示してみせた。それでも今回ドイツ代表が改めて、世界のトップレベルから驚くほどにかけ離れているという根本的な現実を目の当たりしたことに変わりはないが・・・。

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