2022/10/04
ドイツ代表待望のCF?ニクラス・フュルクルークと他のドイツ代表FWを比較

©️IMAGO/Nordphoto
ブンデスリーガ8試合を経過して既に7得点を記録、これほどの結果を残したヴェルダー・ブレーメン最後の選手は、ワールドカップ最多得点記録を持つミロスラフ・クローゼであり、そしてその前に記録していたのは同じくドイツ代表としてW杯優勝を果たしたルディ・フェラーである。だがそれを昇格組の一員として今シーズン成し遂げてきた、ニクラス・フュルクルークはまだ、長年に名前は浮上しながらもドイツ代表からお呼びはかかっていない。しかも前述のクローゼがドイツ代表を引退して以降、ここまでセンターフォワードを本職とする選手が存在せず、その不在が嘆かれる状況が続いているにもかかわらず、だ。果たして他のライバルたと比較し、フュルクルークは得点数以外でも、どのような数字を残しているのだろう?プレミアのカイ・ハヴェルツを除く、4人のブンデスリーガーで比較してみた。
例えばシュート数でみるとこれまでブンデスリーガでは4番目に多い27回をマーク。1試合あたりに換算してみるとティモ・ヴェルナー(3.7)に次ぐ3.4本で、カリム・アデイェミ(3.2)やルーカス・ヌメチャ(1.8)を上回る。そして決定力では3.9本に1得点のフュルクルークに対して、ヌメチャは4本、ヴェルナーは6.3本、アデイェミは4試合の出場でいまだ無得点。さらにパスという点でも1試合あたり33.1本で最前線での供給も4.2本、これはアデイェミ(30.4/2.1)、ヴェルナー(24.9/3.1)、ヌメチャ(20.1/1.8)を超える数値だ。ただし成功率という点では61.6%で、アデイェミ(85.8%)、ヴェルナー(71.4%)、ヌメチャ(62.6%)に劣る。また守備面では奪取数平均0.8で、ヴェルナー(0.4)、アデイェミ(0.5)、ヌメチャ(0.3)。総走行距離は1試合あたり10.04kmでスプリント数は18.2。ヴェルナー(10.8km /34.9)、ヌメチャ(10.6km/23.8)、アデイェミ(10.5km/34)だった。
ヴェルダー・ブレーメンのオレ・ヴェルナー監督は、こういった現在のドイツ代表選手との比較について「そこでいろいろ言う立場に私はいない」と返答。ただし「フュルクルークは完成度の高い選手」であり、「調子のいい時にはおそらく、ブンデスでは他であまり見られないようなクオリティを発揮してくれる選手」だということ。そしてそれは上記のようにデータとしても、すでに証明済みなのだ。フィジカル面においても180cmのヴェルナーとアデイェミ、そして185cmのヌメチャよりも高い188cmをほこり、そして昨シーズンではブンデス2部24試合で19得点、そして現在はブンデスリーガでここまで最多得点となる7得点をマークしている。(ヴェルナーとヌメチャが3得点、アデイェミは無得点)