2022/10/21

人権問題に揺れるカタールでのW杯に、ビアホフ氏「大会期間中はサッカーに集中」

©️IMAGO/Hartenfelser

 ドイツ代表にとって通算5度目の優勝を狙う今回のワールドカップだが、その開催国カタールでは人権問題で揺れており、マネージャーを務めるオリヴァー・ビアホフ氏は、あくまで「大会期間中においては、できるだけサッカーに集中できるようにしていきたい」考えを強調する。そういった部分については選手たちではなく、ドイツサッカー連盟の会長に担ってもらいたいところだ。「彼は社会的、競技的な面でも代表者なのだから。彼は我々の代弁者なのだよ」

 そしてチームとしてはカタールに対する批判、問題などを背負って大会に臨むようなことがあってはならないと、メディアに対して釘を刺したビアホフ氏。あくまでドイツ代表選手たちにとっては、このワールドカップという大会から「盛り上がりを喚起していく」ことが目的であるのだから。だからこそ100%集中して臨まなくてはならないということ。初戦の日本代表戦ではいいスタートを切って、ポジティブな流れに乗るということ。「そういう流れに乗れば、他の問題に対する冷静さももてる」

 一方で人権団体などは別の見方をする。ヒューマン・ライツ・ウォッチ・ドイツのディレクター、ウェンツェル・ミハエルスキー氏はヴェルト紙に対して、「これまでのところ、責任者たちは目をつぶっている印象だ」と不満を吐露。「カタールのような人権を侵害する搾取的な政権」を支援し、ワールドカップが「プロパガンダ」に悪用されていることを許容しているとして、「この状況を変えるためには、それ相当の圧力をかけることが重要だ」と訴えた。だがビアホフ氏の発言からは、ドイツ代表にそれを期待すべきではないだろう。

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