2022/11/10

ドイツサッカー連盟元会長「あれはカタールやFIFAへの屈服」

©️IMAGO/Eibner

 ラインハルト・グリンデル前ドイツサッカー連盟会長は、カタールで命を落とした出稼ぎ労働者の家族への補償基金をもはや信じておらず、kicker(木曜版)のインタビューでナンシー・フェーザー連邦内相への批判を展開している。

 フェーザー大臣は最近、議論の的となっている冬季ワールドカップが間も無く開催される、カタールを訪れて現地の首相や内相との話し合いを実施。そこで改めてワールドカップ観戦に訪れるドイツ人の安全保障を確保しており、とりわけここのところの同性愛者を巡る問題を踏まえればそれは必須事項であったのだろう。さらにフランクフルター・アルゲマイネ紙に対してフェーザー大臣は、「FIFAが出稼ぎ労働者と家族のための補償基金を設立するべき」とも発言していた。

 だがこの話題はそれ以上の展開をみせることなく、グリンデル氏は驚きを隠せずにいる。「私が得た情報によればジャンニ・インファンティーノFIFA会長は、フェーザー内相との会談で、カタール政府は遺族に十分な補償金を支払っているために、基金設立について明確に否定したのだそうだ。フェーザー内相がこのことを発言しなかったことには苛立ちを覚える」

 そう語ったグリンデル氏は、自身もまた2002年から2016年までCDUにて連邦議会議委員を務めた経験をもつ人物であり、「このテーマはおそらく、これ以上に追求されることはないだろう」と想定。さらに今回のW杯期間中にLGBTQI+コミュニティのシンボルと世界的にみなされレインボーではなく、キャプテン腕章には「One Love」が採用。

 このことについて、グリンデル氏は「ユーロではミュンヘンのアレナがレインボーカラーになっていたことを思えば大きな矛盾だ」とも指摘しつつ、「サッカーには社会的責務があり、この腕章にはほぼ正当性はない。むしろカタールやFIFAへの屈服のように見える」と言葉を続けた。

ドイツ代表 ドイツ代表の最新ニュース