2022/11/15
ドイツ代表ゲッツェが語る日本代表、W杯の飛躍で必要なものとは

©️IMAGO/HMB-Media
今月20日に開幕を迎える、カタール・ワールドカップ。その代表メンバーが発表された先週木曜の正午、最も注目を集めた選手の1人が5年ぶりの復帰となる、マリオ・ゲッツェだ。2014年に開催されたブラジル・ワールドカップでは、決勝アルゼンチン戦にて優勝弾を決めたプレーメイカーは、本来ならばアイントラハト・フランクフルトの一員として月曜日に、日本へと来日する予定だったものの、その飛行機の行き先はひとまず合宿を行うカタール。そこで3時間の時差や温暖な気温へと順応し、11月23日に行われる日本代表戦への準備を進めていくことになる。
そんなゲッツェが日本政府観光局がドイツ市場向け訪日観光促進事業として制作したプロモーション動画内にて、長谷部誠とロング対談。まだ代表には選出されていなかった時期だったために日本ツアーへの抱負や観光についての質問に応じているが、そのなかにはドイツvs日本戦に関する質問も。「興味深い試合だ」と語った30歳は、それ以前に長谷部が指摘した同僚鎌田以外の注目選手(富安、久保、堂安、吉田)について「全員、知っている。ブンデスを通じてのところもあるし、堂安とは昨季同僚だった。素晴らしい選手」とコメント。
「大地と誠とはここで知り合ったけど、日本代表はとてもテクニックと規律をもったとても良いチーム」であり、その後にスペイン戦、そしてコスタリカ戦が控える中で、改めて「初戦なんだ。とても大切な試合となる」と強調した上で、司会者からの勝利予想には「勝ちたいところだよね、でも引き分けでも構わないかな」との助け舟に、「それも悪くはないよね」と互いに笑顔を浮かべながら語っていた。
また司会者よりフランクフルトのレジェンド、ウーヴェ・バイン氏が以前に語っていた「どのような人生、タイトル獲得の道を歩んできたとしても、ワールドカップの優勝は本当に特別なものである」との言葉について問われると、ゲッツェは改めて優勝時には「情熱」と「団結」、そして「運」も味方した「素晴らしい雰囲気」がグループリーグから決勝まであったことを回顧。「良い思い出」の積み重ねは、逆にいえばロシア・ワールドカップにおけるドイツ代表最大の懸案事項でもあり、フリック新代表監督体制でいかに克服できるか、まさに「優勝」という目標に向けての注目ポイントとなるだろう。