2022/11/16

29歳でドイツ初初招集のフュルクルーク「システムにも慣れていかないと」

©️picture alliance/dpa

 今回のカタール・ワールドカップでは、29歳にしてドイツ代表初招集を受けた、ニクラス・フュルクルーク。さっそく迎えるオマーンとのテストマッチでは、17歳でドイツ代表初招集を受けたユスファ・ムココとともに、ヴェルナーとヌメチャの負傷離脱で手薄となったFW陣へ活気をもたらす存在であることを示したい。ただそのためにはまずは、ドイツ代表のみならずプレースタイルについても順応していく必要があるという。

 「僕はここ1年半ずっと、2トップを要する3−5−2システムでずっとプレーし続けてきたんだ。でもここではワントップの背後に3人の攻撃的MFが控える布陣と異なっている。だからこそ練習ではいろいろと吸収していかなくてはならないと思っているんだ」と、火曜日に行われた今大会ドイツ代表初の記者会見の席でフュルクルークは語った。別の言い方をするならば、翌日に控えるオマーン代表戦ではさっそく、ドイツ代表としての初出場を果たす可能性が高いとも言えるだろう。

 こういった経緯もあってフュルクルークは、代表初招集からの激動の時間をゆっくりとふりかえる時間もままならなかった。木曜日に発表された直後にはスマホに「喜んでくれた友人ら」からのメッセージが絶え間なく届き、「本当にいろんな人たちに支えられているのだと実感した」とフュルクルーク。ただその一方でベテランストライカーは「とても落ち着いていたね」とも振り返っており、メンタル面では「ブレーメンのことに集中していたから。それはパフォーマンスにも現れていると思うよ」と胸を張る。

 これまでブンデスリーガでは昇格組ながら、リーグ戦14試合に出場して10得点に到達。負傷もほぼないこともありキャリア最高のシーズンを謳歌しているところだ。ワールドカップではどのような起用法となるかはわからないが、いかなる形であってもこの激動の1年に花を添える大舞台になることは間違いない。「最終的にどれくらいプレーしようとも、すべての選手が100%の力を発揮しなくてはならないものだ」と自身にプレッシャーを過度にかけることもない。

 ただ別のことにはおそらく、今からプレッシャーを感じているはずだ。それは代表初招集を受けたことで、その自己紹介の席でアカペラを歌うことを、まず回避することは困難だろうということ。それでもフュルクルークは、「チームの雰囲気がよくなることなら、僕はなんだってやっていくよ。それに自分自身でも笑えることでもあるしね」との考えを示した。

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