2022/11/21

独誌インタビュー全文:遠藤航「ドイツ戦に運命を感じた」

©️IMAGO

 月曜発売のkicker誌にて、VfBシュトゥットガルト所属の遠藤航ロングインタビューを掲載。水曜日に初戦を迎えるワールドカップ、そしてそのグループリーグ初戦で対戦するドイツについてなどを語っています。

…遠藤選手、ドイツとの対戦を知った時のお気持ちをお聞かせください?:「ブンデスリーガがプロになった時からずっと、目標にしてきたものです。ぜひ挑戦してみたかった。そして気がつけばシュトゥットガルトで3年以上所属しています。いまブンデスリーガーとして初めてワールドカップに出場できる、その相手がドイツというのはとてもエキサイティングなことですね。本当に楽しみで、ちょっと運命的なものも感じたくらいです」

…スペインとコスタリカとも同組ですが、どうみますか?:「ワールドカップである以上、日本にとってはどんな相手も厳しい相手であることに変わりはありません。特にこのグループではドイツとスペインが有力視されていますが、ただ個人的には日本のそういった声にもぜひ決勝トーナメントに進出したいと思っています。」

…ドイツ戦で勝利した場合の意義は?:「こういった大会の初戦というのは、いつだって非常に重要なものです。だからドイツ戦で勝ち点3を取れるかどうかは、グループリーグの勝ち抜けに向けて大きく左右するものだと思います。」

…日本戦ではドイツが有利とみますか?:「そうは言われていますね(笑」

…ご自身のお考えは?:「選手としては、ドイツ戦でも勝機はある。そういう姿勢をもつことができれば、そもそも勝ち点3を得ることなんてできませんよ」

…要注意選手として挙げるなら?:「いま絶好調のリロイ・サネとジャマル・ムシアラ、彼らは最も危険なドイツ人選手だと思いますね。特に注意しなくてはいけないと思います」

…ドイツ代表のクオリティについて、どうみていますか?:「ドイツ代表は非常にバランスのとれたプレースタイルをもったチームだと思います。彼らはボールをうまく走らせていて、それから非常に素早く攻撃に切り替えることができる。その一方で非常に我慢強く待ち構えることもあります。ボールコントロールと素早いカウンターを得意とするチーム。またピッチのどのエリアからも、得点を決めることができる能力も持ち合わせていますよ」

…逆に日本代表の強みについて:「例えばチーム内におけるバランスの良さなどは、ドイツに似たところがあると思います。ディフェンス面ではコンパクトなブロックを形成していき、そこから反撃へと転じていく。ボールを走らせていくこともできますし、また僕たちは強いチームスピリットをもった一丸となり戦うチームです」

…W杯4度制したドイツと、決勝T2度進出の日本ということで、リスペクトしすぎるような事は?:「それについては僕にはよくわかりませんが、ドイツに対するリスペクトは確かにあるとは思います。そして一方で僕たちは自分たちもまた良いチームであるという自負もある。ブンデスリーガをはじめとする欧州のリーグで活躍する選手も多いですし、それなりに自信はもてていると思いますよ」

…確かにその通りです。そういった選手たちが欧州で積んだ経験値は日本代表にどのような意味をもっているのでしょうか?:「欧州で多くの日本人選手がプレーしているということは、高いレベルで揉まれ慣れているという点で大きなアドバンテージになるものだと思います。そこでは常に自分自身を証明し続けなくてはいけないですし、それが代表チーム、ひいてはサッカーの発展にもつながっているものだと思いますね」

…ただ最近ドイツは国際マッチ7試合で1勝です。:「その統計は全く知りませんでした。ただ決してそれでドイツが悪いチームになるということでもありません。だからこそ僕たちはドイツとの対戦に向けて、しっかりと準備をしていくことが重要だと思っています。」

…逆に日本は今年8試合で5勝、ブラジル相手にも惜敗。サムライブルーは波に乗っている?:「9月の米国戦では2−0と快勝できましたし、エクアドル戦は0−0で引き分けましたが、6月のチュニジア戦では0−3で敗戦しています。特にブラジル戦での惜敗は日本代表の実力を示すものだと思いますし、良い準備を進められているのではないでしょうか」

…ドイツでは特に日本の疲れ知らずの走力が特に称賛されますが、特に日本サッカーを特徴づける3つのキーワードをあげるなら?:「ドイツ代表もワールドカップでは精力的に走りますよ。僕たちの特徴をあげるなら、チームワークのよさ、忍耐強さですかね。3つ目としては責任転嫁するようなことはせず、お互いがお互いのために取り組む姿勢です。」

…ロシア大会と比較しての改善点は?:「基本的には全く新しいチームなので、直接比較することは難しいとは思いますが、今の若い世代は欧州で学び、ワールドカップで結果を残そうという強い意志をもっています。前回と同様に非常に良いチームスピリットをもっていますし、ロシア大会と比較しての大きな違いは欧州組の多さにあるのではないでしょうか」

…W杯の目標:「僕たちの目標はベスト8進出、つまり準々決勝までいくことです。まずはこの困難なグループリーグでの戦いに集中していかなくてはいけませんが、それを乗り越えられれば僕たちが掲げる目標に照準を合わせられるようになるのではないでしょうか。」

…日本におけるドイツサッカーの重要性:「ブンデスリーガは日本でも非常に評価が高く、イングランド、スペイン、イタリア、フランスと並ぶ欧州5大リーグの1つです。ブンデスリーガには日本人選手のみならず、日本の多くの指導者もドイツやブンデスリーガに注目していますよ」

…いま29才となられたわけですが、ドイツが最終目的地に?それともやはりプレミアへのこだわりも?:「イングランドという目標は今でも、僕の中にはあります。ただ何よりいつかチャンピオンズリーグでプレーしてみたい。それははっきりと言えることです。長谷部誠選手は、チャンピオンズリーグ16強入りを果たすなど、その可能性を示してくれています。そして僕はシュトゥットガルトでとても居心地よく過ごせています。ここでは15年前にブンデスリーガを制している。またそれも可能なのかもしれませんよ。まずはシュトゥットガルトでできる限りの結果を残していきたいと思っています」

…ドイツではW杯に関連しカタールの人権問題などが議論。代表選手もそれを指摘していますが、日本ではどのようにこのテーマは扱われているのでしょう?:「あまり日本では話題になっていないように思いますね。今のところは特に、僕たちチームとしての何かをする予定もありません。One Loveのキャプテンマークのようなものも予定していませんが、ただ誰にもどうなるかはわからないものですし、何かアクションはおこるかもしれませんよ」

…お子様が4人いらっしゃるとのことで。ご家族はどこでワールドカップを観戦されるのでしょう?:「残念ながら子供たちは学校にいかなくてはいけないので、初戦はいることができません。コスタリカ戦では家族もいますが、あとは決勝トーナメント進出を果たせるかどうか次第で」

…決勝戦まで皆さんカタールに?:「そうですね(笑」

…最後に優勝候補はどこだと思われますか?:「ブラジル、フランス、ドイツ、それとメッシにとって最後のワールドカップとなるアルゼンチン、それと日本です(笑」

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