2022/11/25
ドイツ代表:練習復帰のサネ、先発復帰に燃えるゴレツカ

©️picture alliance / Hasan Bratic
水曜午後に行われたワールドカップ・グループリーグ初戦、日本代表戦ではレオン・ゴレツカの姿は、手で口を押さえて写真撮影するチームの中ではなくベンチにあった。「もちろん、先発メンバーに入りたいと思っていた。僕のことを知っているなら不思議ではないだろうし、そもそもそう思えない人ならこの場にいるべきではないと思うね」とコメント。
そして「このチームがもつクオリティの高さを考えれば、きっとこの大会での戦いは長丁場になるはずだし、また絶対にチャンスは巡ってくる」と言葉を続けた。だが初戦のコスタリカ戦で7−0と大勝をおさめたスペイン代表との次戦では、もしも勝利を納められなければその時点で敗退が決定する可能性さえある。では次戦で先発のチャンスは?この試合で得点を決めていたイルカイ・ギュンドアンを代えて?特に日本代表戦ではギュンドアンとゴレツカの入れ替え以降、ドイツ代表は徐々に試合の主導権を失っていった。
しかも最終的に1−0のリードを守りきれず1−2と逆転されたところでは、ゴレツカは1−1とされた場面で全く無関係ということではなく、解説者を務めたバスティアン・シュヴァインシュタイガー氏は「ゴレツカはタックルを試みて辿り着けず、そこでストップがかかってしまう。あれは僕はあまり好きではないし良くないと思うね」と説明。ただ一方でロスタイムにあわや同点という絶好機を掴んでいたところは評価しており、「今日、先発出場できなかったことへの悔しさがあるのだろう」と感じたという。果たしてその意気込みがどう評価されるのか。それは日曜日の先発メンバーをみての判断だ。
サネが練習場へ復帰
その一方で膝の負傷から回復中のリロイ・サネが、すでにドイツ代表の練習場へと戻ってきた。「リロイは今、ピッチで自主トレを行っているよ。これはポジティブなことだ」と、木曜午前のメディアセッションにて、ハンジ・フリック代表監督はコメント。右膝の問題のために、先日の日本代表戦では最終調整への参加が見送られ試合当日は、膝の患部にバンデージを分厚く巻き観戦する様子が見受けられている。
とりわけフリック監督はバイエルン時代の教え子の欠場について、「彼は違いを生み出すことのできるクオリティをもった選手であり、1人の力で試合の流れを変えられる選手だ」としてその離脱を惜しんでいた。ただこれにより日曜日に控える、グループリーグ生き残りをかけた決戦スペイン代表戦では間に合う目処がついたことに。まだ出場の可能性は口にしていないが、今回の参加はその希望を高めるものであることは間違いない。