2023/02/06
ナーゲルスマン監督、ノイアーの発言に「私なら行わなかった」

©️Getty Images
先日にマヌエル・ノイアーが南ドイツ新聞、そして英紙アスレティックに対して語ったインタビューが話題となったばかりだが、これにバイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督も反応。「カーン代表が本当に素晴らしいコメントをしている。そこには個人的な経験談も語られており、それは比較できるものだ」とヴォルフスブルク戦前にDAZNに対して語った。
「私ならば公言することを避けただろう、特に記事のなかでチーム優先とあったのだから。(あの発言で)落ち着くということはない」とはいえ「別の選択をしたからといって見切りをつけるようなことは決してしない」とも強調。「これまでにも私は彼が世界最高のGKであると幾度も語ってきたよ。とにかく今は健康に戻ってきてほしい」とエールを送ったが、ただ今後も主将としてとどまるか?との問いには明言をさけている。
結果を出して不穏な空気を払拭めざす
ヘルベルト・ハイナー会長も「カーン代表やサリハミジッチSDの発言を100%支持している」と述べており、「マヌエル・ノイアーが我々に求めるのではなく、直接公に向かっていったことは理解しがたく、また残念なことだ」と月曜のイベントにてコメント。「特に主将である彼にはチームやクラブのことを、自分よりも優先する特別な責任があると思う。彼の気持ちもわかるが、でも何よりもクラブが最優先。それゆえ残念な気持ちだね」と語った。
「これだけ長く在籍しているのだし、まず我々のところに足を運んでくれるものだと思っていた。我々は彼とともに座って、冷静にこの問題を解決するため話し合いを行なっていくよ。いま大切なことは復調してプレーすること。早期の復帰を願っている。マンUとロナウドのような結果?それはバイエルンでは起こり得ないよ。」
盟友タパロヴィッチ氏解任の影響
ノイアーはこれまでのバイエルンの価値観という部分を批判点として指摘していたが、その背景にはタパロヴィッチGKコーチ監督の解任にナーゲルスマン監督が関与していると言われており、カーン代表はノイアーの発言時期を批判したが、それと同様にタパロヴィッチ氏の解任時期も問われるものかもしれない。
また指揮官はノイアーよりもキミヒをコンタクトパーソンとして好んでいるとも言われる。そんな状況にあってもトーマス・ミュラーはあくまで、ヴォルフスブルク戦後「僕たち選手はそういう影響をとくに受けるわけではないよ」と強調した。
結果を出して不穏な空気を払拭めざす
実際にこの日のヴォルフスブルク戦でバイエルンは、開始20分も経たないうちに次々とゴールを量産。3−0として「最高の立ち上がりを見せられたね」とミュラーは胸を張ったが、ただそこから「だらしなさを出してしまった」とナーゲルスマン監督は苦言。そして後半立ち上がりでキミヒが2枚目の警告で退場となり「それから全く違うプレースタイルになった」ものの、ヴォルフスブルクが決定機を逸し、最後はムシアラがトドメをさして決着。
ミュラーは改めて「精力性が求められる試合展開」の中での勝利に胸を張り、キミヒが指摘するように年明けからリーグ戦3試合連続ドローで「不安」に包まれていたものの、ナーゲルスマン監督いわく今回の「重要な勝利」を次につなげていくことで、ピッチの内外にわたるこれらの不穏な空気をミュンヘンの地から払拭させていきたいところだ。