2023/03/24
エジル、レアル移籍の決め手はモウリーニョ。「ペップは会ってくれなかった」

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現役引退を発表したその2日後、メスト・エジルはスペインのマルカ紙に対して本当は、2010年での南アフリカW杯での活躍後、レアル・マドリードの宿敵である、FCバルセロナへの移籍を希望していたことを明らかにした。「バルサのスタイルが本当に好きだったんだ」と語った元ドイツ代表MFは、「でもあの時に、モウリーニョ監督が決定的な存在となっていた」ともコメント。
ただバルセロナではペップ・グアルディオラ監督が「会おうともしてくれなかった」のに対して、モウリーニョ監督は「マドリードのVIPツアーまで提示してくれ、スタジアムや獲得したトロフィーなど、とにかく全てを見せてくれた。あれは鳥肌ものだったね」と振り返る。
最終的にエジルは自身が在籍することになる、2010年から2013年まで指揮をとったそのモウリーニョ監督の下で、キャリア絶頂期を迎えることに。
リーグ戦では2011/12シーズンに勝ち点100、総得点数112という異様な強さを誇ったレアルのプレイメイカーとして活躍し、リーグ戦、国内カップ戦、スーパーカップをそれぞれ1度ずつ制覇。ただCLには手が届かず2013年に2人は共にロンドンに戦いの場を求めるが、それから翌年に加入したトニ・クロースはCLで5度の優勝を達成することになる。
エジル「数週間前にヨギーと会った」
またドイツ代表で長年プレーしてきたヨアヒム・レーヴ元代表監督とは、「数週間前にシュトゥットガルトで、ヨギーととてもフレンドリーな感じで話をしてきた」と明かしており、「彼と個人的な問題が生じたことなど1度もないし、ともに非常に成功した時間を過ごすことができた」とコメント。ただロシアW杯後に「少し距離を置く必要があったんだけどね」と付け加えた。
その大会をもってドイツ代表から突然の引退を発表したエジルは、その際に当時のドイツサッカー連盟ラインハルト・グリンデル会長らを辛辣に批判、「もうスケープゴートにされるのは、まっぴらだ」とのメッセージを残しており、それ以降は特にこのことについて発言して「火に油を注ぐ」ようなことは望んでいない。最終的には「意見が異なった」ことがあの引退劇に繋がったとしている。