2023/03/26

ドイツ代表フリック監督、屈辱のW杯後の初戦勝利に評価と責任感を強調

©︎IMAGO/Jan Huebner

 土曜夜に2−0で勝利を収めたペルー代表戦終了後、ドイツ代表ハンジ・フリック監督は「万事うまくいくものとは限らない。ただ我々が目にしたかったのは気迫という点にあった」と国営放送ZDFに対してコメント。「選手たちは気迫をもってディフェンスにあたっていた」と、この5日間で取り組んできたことへの手応えを改めて強調した。

 この日の相手ペルー代表は勇猛果敢に高い位置からプレスを仕掛けてきており、この日ノイアーの代わりに先発GKを務めたテル=シュテーゲンはむしろ、ピッチを所狭しとかけまわって足での対応に追われることに。「ワールドカップであのような戦いをした後の、最初の試合だったからね。そこでいいスタートを切ることは重要だったし、そこで積極的にプレスを仕掛けてくるチームが相手だったというのは良かったんじゃないかな」と説明する。

 ただこれをうまく乗り越えたドイツ代表は、この日に採用されて2トップの一角としてプレーしたフュルクルークが、立て続けに得点を重ねて前半を2点リードで折り返すことに成功。「みんながあれだけうまくお膳立てしてくれるものだから結果はいくつかはついてくるものだよ」と控えめに語った同選手は、「いろいろ他にもシステムで対応すべき」としつつも、今回の4−4−2という2トップのシステムに手応えも感じていた。

 さらにフリック代表監督はこの日の両サイドバック、ラウムとヴォルフに賛辞をおくっており、「彼らのダイナミズムによって、特に前半は物事が動かされていたよ」と評価。とりわけこの日27歳でデビューを飾ったヴォルフは2点目をアシストしており「よりプラスポイントに値するよね」と目を細めている。

 しかしながらその勢いはそう長くは続かず、後半からビルドアップで不正確なプレーを連発。前半からその兆候は見受けられており、フリック監督は確かに気迫面では評価しつつもビルドアップには不満げな表情を隠さない。「この点には取り組んでいかないと」と危機感を募らせながらも、カタールでの失態直後の母国でのはじめての代表戦とあって、最終的に2−0と結果をおさめたことには「満足感」と共に「これが第一歩だ」と強調。「一生に1度しか経験できない」母国開催のユーロへの「大きな責任」も感じつつ、気迫あふれる戦いを今後も期待した。

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