ドイツ代表vsベルギー代表、結果求める試合での代表デビューの可能性は？

　ともに今冬に開催されたカタール・ワールドカップでは苦杯を嘗めた強豪国同士、ベルギー代表とドイツ代表によるテストマッチが火曜夜に控えるが、ドイツ代表ハンジ・フリック監督は改めて今回の試合にむけて「格の違う相手であり、自分たちの力を推しはかることのできる対戦相手だと思う。楽しみだね」とコメント。親善試合に向けてベルギーのテデスコ監督は、何人かの選手の入れ替えを示唆しているが、それでも貴重な強豪国同士の腕試しの場を前に「彼らには優れた選手たちが控えているし、ベルギーはコンパクトに構えた守備、そして攻めていく術を心得ているチームだ。プレッシャーのかけられた中で戦うという点では、彼らはトップチームだと思う」と考えを示している。

　そこでドイツとしての課題は「ディフェンス面に安定感と説得力をもたせること。試合をうまく成功に導いていくことに重点を置いているよ。」と強調しており、そのため土曜夜にペルー代表戦を戦ったばかりながら、大幅なローテーションを組むことはなさそうだ。ただ負傷により離脱したニコ・シュロッターベックの代わりにティロ・ケーラー、そして体調不良で離脱したカイ・ハヴェルツの代わりにはセルゲ・ニャブリの起用が見込まれているところ。あくまで自信とファンからの信頼を蓄積するための好パフォーマンスを追求しており、代表初招集組であるヨシャ・ヴァグノマン、フェリックス・ヌメチャ、マリック・ティアウは、あくまで試合の展開次第での起用ということになるだろう。試合前日のプレスカンファレンスに臨んだ指揮官は、改めて月曜日に行われたトレーニングについて、「フレッシュさやエネルギッシュさがあった。誰もが自由に、自信に満ちたプレーをしており、我々としては満足感を覚えているところだよ」と評価した。

ドイツとの「特別な試合」に臨む、テデスコ監督

　一方で就任したばかりのベルギー代表ドメニコ・テデスコ監督は、世代交代の荒波という「激減の時代」に突入した、いきなりのハードテストに「もし自分で選べるなら、ここまで早くはしなかっただろうが、ただ本当にいい話だと思う」とコメント。かつてシャルケやライプツィヒで指揮をとった同氏にとって当然ドイツ戦は特別な試合であり、また実際に両者の対決は２０１１年以来という貴重な機会でもある。ドイツの欠点としては「なにより決定力があげられるだろうが、それでもワールドクラスの選手と大きなポテンシャルがあることに代わりはない」と強調。「特に自国開催のユーロでは優勝候補の一角を占める」と語った。「親善試合ということであまり重圧はかけていこうとは思わないがね。常に勝利への意欲はあっても、テストマッチには別の側面もあるものだから」