2023/04/12

トゥヘル監督、トーマス・ミュラーをマンC戦で先発から外した理由を説明

©︎IMAGO/Revierfoto

 火曜夜に開催されたマンチェスター・シティ戦では、トーマス・ミュラーの姿が先発メンバーの中で見受けられていなかった。最もバイエルンのDNAを持つ存在であり、2014年にはワールドカップ優勝も果たしている同選手が、ノイアーも不在という中でチームにおいて特に絶対的存在であることに疑問の余地はないはずなのだが・・・。このことについて問われたトーマス・トゥヘル監督は「ランナータイプ、素早いドリブラー、俊敏な選手を起用したいと考えていた」と説明。あくまで戦術面を考慮してものであると強調しており、「これは難しい決断だった。私は彼を大変気に入っているのだが、ただ典型的なトーマス・ミュラーのプレーをここで期待しているわけではないんだ」と付け加えている。

 つまりはこの試合ではあまりポゼッションを期待しておらず、その結果で前線ではあまり出番はこないだろうと予想。「今日はそこに入るのはあくまで限られた時間でしかなく、短いものだと考えているよ」と述べ、ミュラーに対してもこの決断の理由について理解してもらっていることも明かした。「トーマスはクレバーな選手だから、どういう状況にあるのかをしっかりと把握してくれる。今日の試合の特徴は、彼のもつその特徴に1000%合致するものではないんだ」とのことで、素早いカウンター勝負となった場合に他の選択肢がより良いとみてのことだが、一方でエリック=マキシム・シュポ=モティングが負傷離脱し唯一のセンターフォワード不在という事態にも陥っているのもまた事実。

 ハサン・サリハミジッチ競技部門取締役は、改めてこの夏の移籍市場においてセンターフォワードの補強を視野に入れていることを語りつつ、それでも「ワールドクラスのオフェンシブプレーヤーが、我々には8人いるのだから。非常にいい選択肢がこおにはあるよ。シュポ=モティングは自分の仕事をきっちりとこなしてくれるし、マティス・テルもいて、さらにサディオ・マネやセルゲ・ニャブリらもCFでプレーすることができる。今は既存の戦力の調子を上げたい」の考えを示した。ただ今回のマンチェスター・シティとの初戦では、結果には現れることなく0−3と完敗し、Amazonプライムとのインタビューでトゥヘル監督は「全くいいものではないが、これも受けいれないといけない」と総括。

トゥヘル監督「我々は前に向かっている」

 それこそ立ち上がりは順調だったものの前半37分にロドリゴのスーパーゴールがプランを台無しにし、次にウパメカノが不用意なロストで追加点を献上。これでドイツ杯敗退に続く痛恨の敗戦劇とあって、指揮官は「我々にとって非常に苦い結果となってしまったよ。しかしパフォーマンス自体への批判は口にしない。」との評価している。つまり「少なくとも1得点はできたと思うし、逆に1・2点は余計な失点をしてしまった」とのことで、チーム状態の良さが勢いとなり結果との違いに現れてしまった格好だ。それでもトゥヘル監督は、諦めなかった選手たちについて「おかしく聞こえるかもしれんがね、今日は楽しめたし我々は前に向かっている」と強調。この日ミュラーの代わりに主将を務めたキミヒも「まだ可能性はあるんだ」と前を向いた。

CLアンセムでマンCファンがブーイングする理由

ちなみにマンチェスター・シティではチャンピオンズリーグのアンセムが流れる際にブーイングが浴びせられるのだが、その原因となった事案は2012年にまで遡ることになる。当時マンチェスター・シティのマリオ・バロテッリに対して、FCポルトのファンから人種差別行為が行われたとして、UEFAはポルト側に罰金を下した一方、その直後のスポルティング戦にてマンチェスター・シティが30秒遅れてピッチに出たことから、罰金がそれを優に上回る3万ユーロが請求されたのだ。そういった背景もあって2014年のファイナンシャルフェアプレーによる違反の罰金措置にも不快感を感じており、さらに同年にはUEFAがCSKAモスクワに対して無観客試合開催を決定。シティのファンの中には旅費や宿泊費を払った者さえいたのだが、なんとそこには数百人ほどのCSKA側のファンが時にアルコールを飲んで興じる様子が。そういった経緯からマンCのファンたちはCLのアンセムにブーイングを行うようになり、UEFA側も調査は行ったが特に処分などは下さずにいる。

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