2023/04/21
ティモ・ヴェルナー「ワールドカップ負傷欠場は余りにも辛かった」

©︎IMAGO/Picture Point LE
昨年11月2日に行われたシャフタール・ドネツク戦において、4−0と勝利をおさめたRBライプツィヒはチャンピオンズリーグGLを突破。見事ベスト16入りを果たすことに成功したのだが、しかしながらその一方でこの試合はティモ・ヴェルナーにとって、その直後に控えていたワールドカップ出場の夢を絶たれてしまうという、まさに悪夢の1日にもなってしまった。この試合でステパネンコのファウルを受けた結果、快速ストライカーは靭帯結合部を損傷。脊椎骨膜裂傷が明らかとなり、それから夢の大舞台ではなく長期間に及ぶリハビリ生活へと臨んでいくことになる。
「気持ち、体力、その両方が戻ってくるのに、自分が思っていたよりも時間がかかってしまったね。正直いって。たぶん時期的に無意識に自分を追い込んでしまい、それで足に負担がかかりすぎていたのだろうと思うよ。でもそれももう今は過去の話と振り返ることができるし、もしもまたこういうことがあったらどうしていくべきかも理解できた。」と、ヴェルナーはキッカーとのインタビューの中で、その複雑な心境について振り返った。「まぁ、もうその必要がでてこないことを願ってはいるけどね。3ヶ月間も怪我をして、それで20試合も欠場するのは辛いことだけど、しかもワールドカップの欠場というのは。それは本当に辛いものがあったから」
再びピッチに戻ってもなかなか本調子には戻れなかったヴェルナーに対し、スタジアムのスタンドからは心無い言葉が浴びせられたこともあったものの、それでもシーズン途中から就任したマルコ・ローゼ監督が常に寄り添っており「監督についていくと、いいことが待っているんだ。それは僕だけでなくね。全ての選手にとっていえることだよ」とヴェルナー。チェルシー時代ではトーマス・トゥヘル監督の下でこれとは対照的な経験をしており、「こういったサポートを得られるのであれば、こういった局面に陥っても、きっとまた逞しく戻って来れるという確信をもてるものなんだ」と語っている。
そして最近ではヘルタ・ベルリン戦(1−0)、そしてFCアウグスブルク戦(3−2)において、ヴェルナーは2得点1アシストをマーク。特にここでの印象的だったのはプレー面での華麗さよりも、むしろ精力的な姿勢にあった。「そうだね。アウグスブルク戦のように、3−1になったからといって一息つくのではなく試合の最後まで、サッカーへの喜びと情熱を見せられるようになっていかないといけない。僕たちは常にアクセルを踏み続けていかなくてはならないチームだから」と強調。
残り6試合という時点でチャンピオンズリーグ出場圏内となる4位につけ、5位フライブルクとは勝ち点差わずか1。そして今節対戦する6位レヴァークーゼンとは勝ち点差7あり、この試合で候補者の1人を脱落させたいところ。この試合がブンデス通算170試合目となるヴェルナーは、「レヴァークーゼンはとてもいい流れにあるけど、でも木曜に試合があったことは僕たちにとってはちょっとしたアドバンテージでもある」と述べつつ、「無論、それが逆に勢いに変わってしまうことも僕たちは知っているけどね」と意気込みをみせた。