2023/04/24

トゥヘル監督の苦肉の策『キミヒ、ミュラー』外しが、バイエルンに意味するところ

©︎IMAGO/Nordphoto

 先週末に行われた1.FSVマインツ05戦でバイエルン・ミュンヘンが1−2と劣勢に立たされた際、トーマス・トゥヘル監督はトーマス・ミュラーとジョシュア・キミヒという、2人の主力選手を下げ若手2選手を投入する策へと打って出た。特に前任のナーゲルスマン監督にとって替えの効かない存在であったキミヒに関していえば、それまで今シーズン2度しか途中交代を経験しておらず、おそらくは有力選手の交代という刺激の注入により、選手たちの発奮を狙った動きだったのだろう。しかしながら最終的にはそれがピッチ上で見られることなく、バイエルンは1−3で敗戦を喫した。

 ちなみにこの試合において、両選手のパフォーマンス自体は可もなく不可もなしといったところであった。少なくともスタッツの点では、キミヒはこの日のシュートはゼロ、アシスト性のパスは2本でパス成功率は90.1%。対人戦勝率は63.6%で、今季の平均と同等もしくは若干上回る数字を記録。ただし、平均スプリント数と総走行距離は、90分あたりの平均を下回る結果たったとはいえ、これはなかなか厳しいメッセージだったと言えるだろう。とりわけここぞという場面でリーダーシップを持った選手たちを外したことが、今後ミュラーらも含めチームにどのような意味を持つことのかに注目される。

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