2023/05/05

グラードバッハ、ユリアン・ヴァイグルをベンフィカから完全移籍で獲得

©︎IMAGO/Eibner

 ボルシア・メンヒェングラードバッハは来シーズンに向けて、さらなる戦力強化を発表した。水曜日にドイツU21代表ルーカス・ウルリヒ獲得を発表したのに続き、今回はユリアン・ヴァイグルを完全移籍で獲得。昨夏より締結していたベンフィカとのレンタル契約には、1500万ユーロでの買い取りオプションも付随していたものの、交渉の末に1000万ユーロを大きく下回るまで大幅減額に成功した模様。新たな契約期間は2028年までとなっている。

 以前よりクラブ側も選手側も残留に前向きな発言を繰り返しており、特にラース・シュティンドル移籍で空位となる次期主将の候補の1人としても期待がかかるところ。 「ユリアンは、サッカー選手としての資質のみならず、その人柄も含めて、このチームにとって重要な存在となっている。彼は即座にチームを代表する選手の一人となっており、今回残留を決断してくれたことを嬉しく思っているよ」とヴィルクスSDはコメント。

 ドイツ代表として6試合の出場経験をもち、また手根骨の負傷などもありながら、今季ブンデスリーガ19試合に出場してきたヴァイグルは、「合意に至ったことをうれしく思う。これから起こることに期待で胸を膨らませているし、この道を切り開くその手助けをしたいという気持ちが強い。」と意気込みを語った。

「夏の抜本的な改革」を前に、ファルケ監督の去就は問わず

 それでもこの夏にグラードバッハでは多くの主力選手が移籍、大幅なチーム改革が見込まれるところであり、チーム成績も「クラブとして決して満足できるものではない」とヴィルクスSD。それでも前述の大変革を前にダニエル・ファルケ監督の去就問題については、より状況を複雑化しないためにも検討されていないようで、「それにダニエルはこの状況を克服できることを証明してきた。このチャンスを手にする資格がある」と後押し。

 指揮官も「夏には抜本的な改革を行い、チームに欠けているものを加えなければならない」と語ったが、ただ残りの4試合で「物事をうまくまとめ上げていくために」臨む覚悟の重要性も併せて強調。実際にまだ勝ち点数は36となっており、ボーフム戦で敗戦を喫することになれば、下位争いへのプレッシャーが一気に増してくることになる。ただ逆にいえば勝利すればボーダーラインとなる40まで間近にまで迫ることにもなるのだが。

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