ドイツ代表フリック監督、９月の日本・フランス戦前に「かつてのドイツの輝きを」

©︎IMAGO/kicker/Zink

ウクライナ戦（3:3）、ポーランド戦（0:1）、コロンビア戦（0:2）と、不本意な形で今年２度目となる代表戦を終えた、ドイツ代表。ハンジ・フリック監督はキッカーとのインタビューの中で、「批判は当然のことであり、決しておかしなことだとは思わない。ただ試合について振り返るならば、今年の前半に関してはテスト期間と位置付けていると、事前に宣言していたことは重要ポイントだ。私たちは先に今回が実験の場であることを明確に伝えていたのだから、そのあたりも含めた評価を行なってほしいという思いはある」とコメント。だが決してそれはその批判を避けたいということではなく、むしろ「特にコロンビア戦での崩れ方は、ドイツ代表として決してあってはならないことだ」と厳しく非難。来夏に控える自国開催のユーロに向けて、「これ以上、試合に負けるわけにはいかない。是が非でも勝利をおさめていきたい。我々は再びその輝きを取り戻さなくてはならないし、我々はドイツ、ドイツ代表なのだ。それを取り戻していかないと」と言葉を続けた。

　つまりは来月９月から迎える日本代表、フランス代表とのテストマッチから、ドイツ代表は準備段階における重要な時期に入ることになり、「核となるチームをみつけなくてはならないよ。基本的なフォーメーションは４バックだ」と指揮官は明言。ただ現時点ではマヌエル・ノイアーとトーマス・ミュラーの復帰はまだ不透明となっており、「マヌエルとは電話で話したよ。本来の姿を取り戻して、またここに復活してくれると、私含めドイツサッカー界全員が願っている。」とエール。ただそもそもノイアーに先発の保証があるわけではなく、「バルセロナでテル＝シュテーゲンが見事な仕事ぶりをみせているし、ドイツ代表でもうまくやっている。ＧＫに関してはドイツはかなりのものがあるよ」と胸をはる。一方でノイアーと同じくアジアツアー参加を見合わせ、復調を目指しているミュラーについても「トーマスとも話をしたが、彼にとっても動揺にまずは復調を果たすことだよ」との考えを示した。