2023/08/28
ゴレツカ「今回の試合は見ている人には少し退屈になるかもと思っていた」

©︎AFP via Getty Images
日曜日に行われたFCアウグスブルクとのバイエルン・ダービーでは、特に前半においてバイエルン・ミュンヘンでは、非常に苦戦を強いられている印象を残していた。そしてそれはレオン・ゴレツカの説明によれば、決して予見できていなかったことではないという。「今日は決して見ていて良いサッカーにはならないだろうと思っていたね」と、試合後DAZNとのインタビューで語った同選手は、その理由としてFCアウグスブルクが「厄介な」プレースタイルをみせていたことを指摘。
つまりは「試合のストラクチャーがまったくオーソドックスなものではなく」、たとえ自陣のゴール付近であろうともまずは相手を誘い込み、そしてそこで開いたスペースを活用していこうという狙いをバイエルン側も十分に予見していたのだ。「だからゴールキーパーまで動かすようなことまではしたくなかった。彼らの思うようにはさせたくはなかったんだよ。それが狙いなのだからね」とゴレツカ。
しかし本拠地アリアンツ・アレナを訪れた多くのファンたちの目には、こと立ち上がりでは消極的なプレスアップが目につき、自陣でビルドアップするアウグスブルクに仕掛けを見せていなかったように見えただろう。だがそれはむしろバイエルン側からみれば、アウグスブルクに攻撃のチャンスを与えないようにしていたということ。「だからスタジアム内の雰囲気はちょっと、重苦しさもあったけどね。ちょっと退屈に感じたんじゃないかな」
結局バイエルンは相手DFフェリックス・ウドゥオカイによる不運なオウンゴールと、そして相手MFドルシュのハンドによってPKを獲得しケインが決めるまで、ゴレツカの言葉を借りるならばバイエルンは「辛抱強く、ゴールを守っていた」結果で、それからアウグスブルクが仕掛けるしかなくなった「後半では物事はかなりスムーズにいくようになったよ」と、3−1での勝利の経緯について説明している。
キミヒとミュラーは悪いながらも「試合は支配していた」
ゴレツカと中盤を形成したジョシュア・キミヒも「ベストパフォーマンスとは言い難いよね。それでも支配はしていたと言えるけど」と述べており、トーマス・ミュラーも後半に関しては同意見をもつ。ただそこでの失点は「”ちょっと”、余計だったけどね」と強調しつつ振り返った。「本当は無失点がよかったのだけど」
それでもバイエルンは「まだ導入プロセスの最中にあるので、プレー面におけるレベルやアプローチという観点でいえば、まだ実践よりも練習の方がより良いとは認めなくてはいけないだろうね」とも。開幕まもない時期でまだ呼吸が十分にマッチしてはおらず、柔軟なアプローチを見せられる余裕もまだそこまでない。ただ連勝という流れに乗って最初の代表戦期間まで「このままいければ」と次戦のグラードバッハ戦に向け闘志を燃やした。