2023/09/04

日本戦直前、ドイツ代表:トーマス・ミュラーが復帰。フュルクルーク負傷

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 これから日本代表戦、そしてフランス代表戦に臨むドイツ代表だが、月曜日にはトーマス・ミュラーが今冬カタール・ワールドカップ以来となる復帰を果たすことが明らかとなった。先日にドルトムントに移籍したばかりのニクラス・フュルクルークが、軽度の腱損傷のために「両試合とも欠場する可能性がある」ための対応だという。

 そのためまずは初戦となるヴォルフスブルクで開催の日本代表戦で、ブラジルW杯戦士が9ヶ月ぶりに代表復帰を飾る可能性が高い。これまで3月、そして6月の代表戦でも招集が見送られ、さらに今回も1度は見送る決断を下したフリック監督は、その際に「彼はまず第一に負傷を乗り越えて、バイエルン・ミュンヘンで完全に復帰することが優先だよ」と強調。実際にミュラーは臀部の負傷により準備期間で出遅れ、この夏に行われたジャパンツアーでも、ミュンヘンに残って回復に務めた。

 だが週末に行われたグラードバッハ戦では今季ブンデスリーガで初先発。試合後には「楽しかった」と今期初先発と勝利に喜びを見せ、代表戦外については「問題はない。ハンジは彼自身で決断を下すものだし、僕はとてもリラックスしている。僕としては全力を尽くして、役割を得られるように模索していくよ」とコメント。「準備期間ではちょっと休んだけど、体調面はかなり良いところまできたし、これからが楽しみだ」と言っていたが、早速その出番が巡ってきている。

激動の移籍市場最終日に、へーネス会長「少し痩せた」

 その一方でバイエルンでは移籍市場最終日、ジョアン・パリーニャ獲得を目指すもフラム側が代役を見出せず頓挫。ジョアン・カンセロのレンタルを試みるもバルサに移籍した。ミュラーは「閉幕しちゃったし残念だよ。でも既存の戦力で戦うし、別に周りが怖いこともない」と述べ、「首脳陣は別の思惑があったみたいだけど問題はないよ」と強調。また「少し痩せた」というヘーネス名誉会長は「例外的な場合は除いて、もう最終日までもつれこませたくはない。以前は最終日でよく笑っていたものだがね」と語った。またトゥヘル監督は「さらにクオリティを上げたかった」ものの、「気にしている場合ではないし、これからも集中して取り組んでいかないと」と説明。

トゥヘル監督もミュラーもチームの忍耐力を賞賛

 そんな中で行われたグラードバッハ戦について、指揮官は「よく集中を保ちエネルギッシュで勝利に値した。後半は流動的で支配的で、相手PAにたびたび侵入していたね。またハードワークもみられたのはよかった。」と総括。ミュラーは「前半は改めてグラードバッハの怖さを知らされ劣勢にも立たされた。あとジャッジも自分たちにやや不利だったという印象もあるよ。勝ったからいいけどね」と述べ、「開始から10分くらいは少しチームにも固さがみられたけど、後半からはちょっと変化もあってつかんでいき、アクセルを踏み込んでいった。勝利に相応しかったと思うよ」と語っている。

ハイナー会長、ゴレツカの選外は「理解できない」

 
 バイエルン・ミュンヘンのヘリベルト・ハイナー会長は『Sport1-Doppelpass』に出演し、レオン・ゴレツカの招集が見送られたことについて、「彼はブンデスリーガの最初の2試合で傑出した活躍を見せ、現在では3試合に先発出場している。だからこそハンシ・フリックの決断が理解できないね。正直に言うと」とコメント。ただそれと同時に「レオンのことを知っているので、彼はそれを励みにして我々にさらに良いパフォーマンスを見せてくれると確信している。そうすれば彼は間違いなく代表チームに戻ってくるだろう。」と更なる奮起への期待感も示した。なおゴレツカ自身は「まだチャンスはくると思うし、予想していなかったから失望もするけど、でもハンジが個人的に話してくれたことを感謝している。もっと良いプレーをすればいいんだ。この3試合良かったと思うし、ここから築き上げたいね」と意気込みをみせている。

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