2023/09/08
ドイツ代表:ムシアラが参加辞退。キミヒは”マンC”流で右SB起用か

©︎IMAGO/Lackovic
当初の予定に反しジャ丸・ムシアラは、日本とフランスとのテストマッチで不参加ということになった。本来ならば水曜夜にヴォルフスブルクでの合宿所にて合流予定だった20歳だが、腰の問題によりこのままミュンヘンに留まって回復に励むことに。そのためフリック代表監督へと辞退を申し出ている。特に同選手は2週間前の練習中に抱えた筋損傷により、アウグスブルクとグラードバッハ戦にてともに欠場。ここのところ負荷を増して反応をみていたところだった。
グラードバッハ戦後にトゥヘル監督は、「我々はリスクを避けたかったし、少なくとも今回の代表戦の初戦では欠場するだろう」と述べ、「全てが順調に進み回復を続けていけた暁には復帰ということになる。クラブと医師は緊密に連絡を取り合っているところだ」とコメント。その結果でフリック監督はこのたび、ニクラス・フュルクルークに続いて、さらなる攻撃的プレーヤーを失い、今回の代表戦期間へと臨むことを余儀なくされている。なおフュルクルークの代役にはバイエルンからトーマス・ミュラーが招集。
フリック監督、右SBにキミヒ?マンCスタイルが復活の鍵か
どのような布陣で臨むかは不明だが、ドイツの大衆紙ビルトによれば水曜のドイツU20とのテストマッチでは、ジョシュア・キミヒが右サイドバックでプレーし、ただオフェンス時には中盤に入るという新たな試みがとられた模様。これは2021年にマンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督が実践したモデルであり、そこでのメリットとしては3-2-2-3システムにて中盤での数的優位を形成。特にボランチと右SBをこなるキミヒ、そしてマンC時代に活躍したギュンドアンにはおあつらえ向きで、さらに積極的にGKがプレーメイクに参加する点でもテル=シュテーゲンやノイアーの得意とするところだろう。この役割のバックアップにはキミヒに対してグロース、そしてギュンドアンに対してヴィルツが考えられる。
守備時にはキミヒが右SBに戻ることから、特にロスト時に危険をはらみがちなこのシステムでは、左SBではCBを本職とする守備への意識の高いシュロッターベックが起用。ちなみにマンチェスター・シティでは長い時間をかけて、カウンタープレスに即座に入れる体制を確立。選手たちが巧みにポジショニングを行なっていくことで、相手はまるで蜘蛛の巣にでもかかったかように苦しめられており、さらにグアルディオラ監督はこのシステムの1つ前に進展して、中盤に上がる主体はサイドバックではなく、センターバックのジョン・ストーンズを押し上げる形もみせ、昨季の三冠達成へと繋げた。