2023/09/09
プレースタイル、キャプテンもギュンドアンに合わせるドイツ代表。キミヒの役割は?

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非公開形式にて行われたにも関わらずリークされたシステム変更の情報、ニクラス・ズーレによる10月の米国遠征への批判、カイ・ハヴェルツによるファンとの距離感への指摘、そしてAmazonプライムで金曜日から公開されたカタールW杯のドキュメントで公開された諍いのシーンなど、金曜日に行われた日本代表戦への会見に臨んだハンジ・フリック代表監督にとって、ここのところの周囲の動きは決して気分をよくするものとは言えなかったことだろう。ただそれでも70人のメディアとの質疑応答の席ではリラックスした表情を崩さず、そしてこの日は負傷離脱中のノイアーに代わり、イルカイ・ギュンドアンを主将に指名。これからの体制変更にフォーカスを当てた会見を展開していった。7月にキッカーとのインタビューに応じていたフリック監督は、そこでこれからはギュンドアンの長所をより有効的に活用していく考えを強調。そこでシステムの変更について明らかにしており、この日も「我々がどういったアプローチをしていくか。それは既存の戦力によるところがある。だからこそイルカイは前回とは異なる役割を担うことになるだおだろうね。それによってきっと彼がそのクオリティによって、我々のプレーをさらに高めてくれることを期待している」とコメント。
逆に最近ではキャプテンマークを頻繁に巻き、そして中盤の主力を担ってきたジョシュア・キミヒについては、そのキャプテンマークのみならず主戦場も中盤から離れ、右サイドバックに移る可能性が高い。「ギュンドアンとこれからリーダーコンビを発揮してもらう」と期待感を表現したフリック監督は、ポジション変更については明言するようなことはなかったものの、ただ前述のドイツU20代表とのテストマッチでは守備時に右SB、ビルドアップ時は中央というバリエーションが試されていた。「彼はとても素晴らしいクオリティをもった真のプロフェッショナルであり、そしてチームプレーヤーでもある。あらゆるポジションでチームに貢献してくれることだろう。我々の仕事は彼にこのチームで最も貢献してもらえる場所を提供することだ」とフリック監督。「あくまで対戦相手次第という判断になっていくだろうし、10月にはまた全然ちがうものにもなるかもしれないよ」とも付け加えている。「また我々としてはいいプレーをみせて国民からの支持を回復したい。いかに日本戦、そしてフランス戦が重要であるかは明白なんだ。サッカーでは不測の事態は常に起こるもの。そして私としてはこのチームをしっかりケアしていくということ。彼らを指導できることを誇らしく、感謝すると共に、大きな喜びも感じているんだ」と語った。