2023/09/11
ギュンドアン、フリック監督に感謝「ギュンドアン「人間としても監督としても素晴らしい」

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キッカー誌が主催するドイツ年間最優秀選手賞が、イルカイ・ギュンドアンの手に渡された。ドイツスポーツジャーナリスト協会(VDS)の会員を対象にkickerが企画・実施した第64回投票では、32歳のMFがブンデスリーガ得点王のニクラス・フュルクルークに大差をつける、有効投票数612票のうち198票が集めて選出。これは土曜日に行われた日本代表との親善試合の開始前に授与されたもので、キッカーのイェルグ・ヤコブ編集長より同選手へと手渡されている。
「僕のことを知っている人であれば、僕が控えめな性格ってことは知られていると思うんだけど」と、あまり目立つことを好まない元マンチェスター・シティの主将は、「恥ずかしがり屋さんと形容してもいいくらいにね」とコメント。むしろ注目されるような状況は「避けたい」とのことだったが、しかしながら「エネルギーと意欲に満ち溢れている」と意気込みをみせたその直後の日本代表戦では、主将としてピッチに立つも1−4で敗戦。
ギュンドアンとキミヒ「ドイツはもうトップレベルにない」
試合後ギュンドアンは「(GKの)テル=シュテーゲンに4・5回も相手選手を走り込ませる機会を与えるなんて。あってはならないこと」と嘆き、「今日対戦したようなチームを僕らは対峙できない」と敗北を認めつつ、「期待がかかっていた試合だけに失望も大きい。希望と現実の差が大きすぎるんだ。(ドイツは世界トップレベルにない?)そう。不十分であることは明らか。」と失望。キミヒも「W杯から良い試合ができていない」ことの疑問と「自信のなさ」「不安とミスの多さ」から、「自分たちのクオリティに疑問をもつべき」と同調。それはドイツサッカー連盟も同じだったようで、翌日にはハンジ・フリック代表監督の解任が発表された。
ギュンドアン「フリック監督は人間としても監督としても素晴らしい」
これを受けてギュンドアンは改めて、フリック監督へのメッセージをSNSにて投稿。「共に過ごした時間、お互いへの評価、そして協力に感謝の言葉を伝えたい」と感謝の気持ちを示し、「あなたは人間として本当に素晴らしい人であり、そして指揮官です」と強調。その上で「チームとして、あなたからの大きな期待に報いることができなかったことを非常に残念に思います。そしてこれからの多幸を切に願っています」と締め括った。
グロースにとっても、残念な代表デビュー戦
ギュンドアンにとっては晴れの舞台で残念な結果となってしまった今回の日本代表戦だが、この試合ではもう一人この晴れの舞台を迎えた選手がいる。ブライトンから32歳で初めて代表招集を受け、そして後半64分から投入されたパスカル・グロースだ。32歳と86日でのデビューは、ドイツ代表歴代10番目となる遅咲きの記録であり、それ以前にはちょうど10年前にロマン・ヴァイデンフェラーが、33歳と105日で歴代6位となるデビューを達成。ちなみに1位は1941年6月に記録したカール・セスタで、35歳と89日でクロアチア戦でドイツ代表デビューを果たした。