2023/09/12
ドイツ代表フェラー暫定監督「日本戦できっとうまくいくと信じていたが…」

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ルディ・フェラー氏がかつて2000年から2004年まで務めた、ドイツ代表監督へと復職した。しかしこれはあくまで、今回のフランス代表戦1試合に限られたものである。「日本戦ではうまくいくと信じていたんだ。でももうこの体制では進められないと判断したため、この異例の局面において敢えて終幕を下すことを決断したのだよ」と語るように、自国開催のユーロを9ヶ月後に控えるドイツ代表には、もはや残された時間はあまり多くはなく、それだけ早期の解決を求められたともいえるだろう。そして来月に控える米国遠征までにドイツサッカー連盟としては後任人事を終えておきたいところ。フェラー氏は特に名前はあげず、たた求める人物像について「新しいアイデアを持ち込める人物と説明。「あと1年の4分の3がのこされている」とも強調した。「チーム自体については、最近のパフォーマンスは良くないにしても、ちゃんと力を出せれば良い大会にできると確信しているんだ」
ただ今冬ワールドカップでの屈辱のGL敗退直後にSDとして代表に復帰したばかりのフェラー氏は、これから暫定監督として「今回フランス戦で、U20代表のヴォルフ監督とアシスタントのサンドロ・ワグナー氏とともに暫定的に」挑む。特にヴォルフ氏については「レヴァークーゼン時代の暫定監督時代の10週間で、心に秘めた熱い炎をみせた」と表しており、ただそのヴォルフ氏に関しては先日イベントに出席した、ドイツサッカー連盟ハンス=ヨアヒム・ヴァツケ相談役会会長が、ヴォルフ氏が進める子どもたちのサッカーに関する改革を批判していたが、これについてフェラー氏は「あれは盛り上がりの場で、勢い余って大袈裟に口にしてしまったもの。それはヴァツケ氏も認めている」と説明している。ちなみに最終調整ではキミヒが筋肉系の問題で別メニューで調整、右SBか中盤か以前に起用自体が危ぶまれており、同様にニクラス・ズーレも第二子が迫っていることから疑問符がつく。
ギュンドアン、試合の臨む姿勢と絆を強調「基本が大事」
この日、フリック監督と同席したイルカイ・ギュンドアンは、現在のチーム状況について「悲しみと苛立ち、失望が入り混じった感じだ」と説明。「あの試合のことだけでなく、全体的なことについて。選手としては、僕はハンスの期待に応えられなかったという思いがある。きっと他の選手たちも同じだろう。彼の意欲は誰もが感じていたことだったが、でも僕たち自身がパフォーマンスとして違いを見せられなかった」と振り返っており、その理由については「自分たちを過大評価せずに、自問自答していかなくてはならない。ちゃんと試合に向けて万全の状態へと準備しているのかちゃんとそれが自分でできていると思えるのか。基本は大切なことなんだ」との考えを示している。
また団結力という点でも「ドイツ代表をそれが強くしてきた。常にワールドクラスの選手がいたわけではなかったけど、でもチームとしてはワールドクラスだった。今はワールドクラスの選手がたくさんいても、それを1つになってピッチで表現できていない。」と述べ、「最高のチームというのは互いを100%信頼し合うチームであり、基本的には僕たちも常に前向きではあるけど、もっとできることがある」と指摘した。「ここのところ代表ではミスが嵩んでるけど、昨年は僕も多くミスをおかした。そこで僕たちはこれを受け止め、さらにここに向かっていく勇気を持つべきだ」