2023/09/15

原点回帰で成功のドイツ代表:ナーゲルスマン監督と交渉?ヴァツケ氏は否定。

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 ドイツ代表の次期監督としてルディ・フェラー氏が就任しないことは本人の口からも、そして水曜日に行われたブンデスリーガ60周年祝賀会でベルント・ノイエンドルフ連盟会長からも既に確認がなされた。そして改めて次期監督像について、「明確なアイデアをもち、非常に組織的に、そして非常に集中して仕事ができる、即戦力となれる人物。それが今回のポイントだ。自己主張が強く、固い決意と抵抗力のある人物でもある必要があるだろう。今は非常にプレッシャーのかかる状況であり、ユーロまでの時間はそこまで残されているわけでもないからねと述べている。

 確かに今回の試合では長年ドイツサッカーで機能してきた手法、攻撃面では4-2-3-1で行動、守備の安定性を規定して4つのコンパクトな2つのチェーンで行動するスタイルを採用し、その激しい対人戦とシンプルなパスが評判を呼び観客席からフェラーコールも挙がった。とはいえ試合後の疲れきった様子からもこの日かぎりというのは理解できる話であり、とりわけフリック監督からわずか数日の激動の日々での重圧は非常に大きく、試合後は両脇をささえたヴォルフ氏とワグナー氏に惜しみない賛辞をおくっている。

ナーゲルスマン監督と交渉?ヴァツケ氏は否定

 いずれにせよ再建に向けたドイツ代表の第一歩は、このフランス戦での暫定政権によって取られた。その後任を担う者はこのフェラー氏がみせた手腕を手本として継続していくべきである。なおルイ・ファン・ハール、シュテファン・クンツ氏らと並び噂され、一部メディアが報じたユリアン・ナーゲルスマン監督との交渉については、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケ相談役会会長は首を振って「他の多くの監督にもいえることだが、彼は非常にいい監督の1人だよ」と返答。なおキッカー情報によればナーゲルスマンや代理人を務めるフォルカー・シュトルート氏とは特に、交渉も具体的な話もしていないという。

 だがもしもナーゲルスマン監督がフリック氏のあとを引き継ぐことになれば、奇しくもバイエルンに次いで2回連続の就任だ。2021年にバイエルンではナーゲルスマン監督と2026年までの契約で招聘。しかしながら昨季終盤でトゥヘル監督が後を受け継いでおり、現在はフリーの状態に。つまり仮にドイツサッカー連盟が招聘に動けば移籍金の問題も浮上するも、へーネス名誉会長は「バイエルンが理由で頓挫することはない」と断言。おそらくは前述の契約に含まれる高額なサラリーの削減という狙いがあるのだろう。

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