2023/09/17
日本代表がクンツ監督にもトドメ?ただ先に解任されたフリック監督の後任候補にも浮上中。

©︎IMAGO/Seskim Photo
どうやらドイツ人指揮官にとって日本代表との対戦というのは、あまり幸運をもたらしてくれるものではないようだ。トルコのメディアでは先日に日本代表との親善試合にて、2−4と敗戦を喫したトルコ代表がシュテファン・クンツ監督の解任を決意したという。2021年に東京五輪にてドイツ代表を率いた直後、9月19日よりトルコ代表監督に就任していた同氏は2024年まで締結。ただしそのトルコサッカー連盟側からは正式な発表はまだなされていない。
これまで代表通算20試合で12勝3分5敗という成績を残してはいたが、ユーロ2021ではイタリア、ウェールズ、スイスとのグループリーグにて3敗。ワールドカップ出場権をかけたポルトガル代表とのプレーオフでは、1−3と敗れるなど、あまり良い印象を残せていたとはいえない。そしてそのトドメを刺すことになったのが前述の日本代表戦で、先日にハンジ・フリック監督にトドメを刺した時と同じ4得点、ただトルコ代表はドイツよりも1点多い2点を返してはいたが、辿る運命は同じだったようだ。
ただ興味深いことにそのフリック監督の後任候補とhして浮上しているのが、このクンツ監督である。というのも2016年から2021年まで務めていたドイツU21代表監督時代に発揮していた手腕は、いまもドイツサッカー連盟にて高く評価されているところであり、東京五輪については参加選手に大きな問題を抱えGL敗退という憂き目を味わったとはいえ、それでもその才能を見抜く力には定評がある。確かにそのほかの候補としてはユリアン・ナーゲルスマン監督やルイ・ファン・ハール監督なども浮上しているが、ただクンツ監督招聘のメリットは財政難のドイツサッカー連盟にとって、その2人よりも安価に招聘できるという点にもあるだろう。
クロップ監督「私はリヴァプールFCを愛している」
また同じく候補として浮上していたユルゲン・クロップ監督については、すでにメディアでは就任に断りを入れていることが報じられていたが、週末の会見の席にて改めてこのことについて説明。「私はリヴァプールを愛している、まぁこのチームを愛することはさほど難しいことではないだろうが、このことは選手たちにも繰り返し強調してきたことだ」とコメント。そして改めて「今季は私の8年目のシーズンではなく、今のチームにとっての1年目である。かつてのコピーをしていくのではなく、新しいチームを構築していくこと。そのために私はあらゆることを受け入れていく覚悟だ。この1年目に向けてね」と意気込みを語った。少なくともクロップ監督には、日本代表からトドメを刺される恐れは必要ない。
オランダ代表からの批判にも、クロップ監督はグラフェンベルフ擁護
その一方で今夏にバイエルンから移籍し、その直後のオランダU21代表参加を見送ったライアン・グラフェンベルフについては、オランダサッカー連盟とのトラブルに発展したが、ただクロップ監督はこの判断を支持し「ここで練習して、プライベート面の問題も解決して、住むところも決められたんだよ。オランダ連盟とクーマン監督の不満も理解しているが、ただ彼はサッカー少年で常にサッカーをしたがっている。だからこの期間を利用して、急ぎここでプレーするために必要なことを整理しなくてはならなかったんだ。だから我々にとっては非常に好都合だったし、でも彼はどのチームでもオランダ代表でもプレーしたいという気持ちを持っている」と語った。