2023/09/18

ドイツ代表の新マネージャー、レティッヒ氏「バイエルンとの緊張状態を緩和したい」

©︎IMAGO/Hartenfelser

 これは明らかなシグナルとして、受け止めるべきだ。ドイツサッカー連盟が新たなマネージング・ディレクターとして、アンドレアス・レティッヒ氏の就任会見を開くその前日になって、バイエルンのカール=ハインツ・ルメニゲ氏とライプツィヒのオリヴァー・ミンツラフ氏が、連盟が昨年末に結成したタスクフォースから即時辞任をすることを突如発表したのだ。その背景としてルメニゲ氏は、タスクフォースに相談することなく今回のレティッヒ氏招聘をメディアを通じて知ったことなどを挙げた。

 しかしながらこれに対して、自身もそのタスクフォースの一員であるベルント・ノイエンドルフ連盟会長は「タスクフォースがもつ決定権の範囲について誤解があったようだ」と説明。特に今回の辞任について問題視はしていないようだ。ただルメニゲ氏、そしてへーネス氏といったバイエルンとは、レティッヒ氏は50+1%ルールや、投資家に関する問題などで意見の相違、ときに激しい衝突も見受けられており、今回の人事決定そのものに対する反対の意思を示した可能性も否めない。

 就任会見にあたってレティッヒ氏は、バイエルンとの「緊張した関係性の改善」を訴え、「我々にはバイエルン・ミュンヘンが必要なのです」と強調。「ドイツにおいて最も重要なクラブ」とし先週金曜にはへーネス氏との接触もはかったという。「へーネス氏の留守番電話にメッセージを残し、またルメニゲ氏にはメッセージを送っているが、ただまだ特に返事はもらっていない」と明かしたレティッヒ氏は改めて「バイエルンがドイツプロサッカー界を牽引することを望んでいる」こと、そして連盟の姿勢がバイエルンのみならず懐疑的な目で見られる傾向にあったという側面についても指摘している。

近々、女子代表のディレクターも招聘

 またドイツサッカー連盟ではこれからさらに、女子代表におけるディレクターについても近々招聘する予定であり、「レティッヒ氏がこれから調整していく。かなり早い段階で結果を出していきたい」とノイエンドルフ会長。「強い個性」をもった人物を求めて経過としては「軌道に乗っており」「興味をもってもらえている」というが、ただ噂されるジョティ・シャツィオレックスSDの可能性については特に明言を避けた。

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