2023/09/21

ボアテングの元恋人への暴行疑惑、差し戻し判決で再びミュンヘン第一地方裁判所へ

 オリンピック・リヨンとの契約を解消して以来、ここまでフリーの状態が続いているジェローム・ボアテングだが、しかしながら元恋人に対する暴行をめぐる裁判は、まだこれからも続くことになる。木曜日にバイエルン州最高裁判所は、ボアテングによる暴行罪と侮辱罪の有罪判決に対する上訴を認め、ミュンヘン第一地方裁判所に差し戻し審議を再開する判決を下した。元ドイツ代表CBはカリブ海での休暇中、元恋人に暴行を加えたとして二審で1万ユーロずつの日当120件、総額120万ユーロの罰金刑を言い渡されていた。

 ボアテングは2018年の休暇中、この事件の共同原告である当時のガールフレンドを侮辱、殴打し、負傷させた疑いで起訴。すでに昨年ミュンヘン地方裁判所から180万ユーロの罰金刑を言い渡されていたが、この判決に対して控訴。検察側はボアテングに1年半の実刑判決を要求したのに対し、弁護側は無罪を主張したためにミュンヘン第1地方裁判所にて審議が行われ、その結果で罰金は前回と同様120万ユーロになったが、日量刑が60回から120回になったことで91日以上のため前科がつくことに。

 上訴にあたって昨年10月に弁護士レナード・ヴァリスチェフスキ氏は、あまりに不当な扱いを受けたとして「控訴審が始まる前にすでに有罪判決を受けていた」とコメント。「公正な裁判を受ける権利が侵害された」と批判を展開し、「判長は中立ではなく、冷静さを欠いていたとの訴え、実際に今回はその判決を「全面的に」無効とする決定的な理由にもなっている。当時の裁判長は、ボアテン氏と弁護側によるさらなる証拠の申請は、罰則に悪影響を及ぼす可能性があると強調。これに弁護士は木曜の答弁で、裁判長による『訴訟違反的かつ恣意的な行動』と非難していた。

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