バイエルン：セルゲ・ニャブリ、前腕骨折で長期離脱へ

©︎IMAGO/Team 2

　火曜夜に行われたドイツ杯初戦プロイセン・ミュンスター戦では、バイエルンのトーマス・トゥヘル監督はセンターバック完全不在という、異常な事態のなかで試合開始の笛の音を聞くことになったのだが、さらにこの試合中には負傷者状況が更なる悪化を見る結果となってしまった。試合開始４分にセルゲ・ニャブリが、ペナルティ・エリア内にてＧＫヨハネス・シェンクにクリアされた際に、左前腕を負傷。それから痛みをおして、ひとまずはプレー続行を試みたニャブリだったのだが、最終的には１１分に若手フランツ・クレツィヒとの交代を余儀なくされている。

　試合中は添え木をした状態でベンチに座っていたドイツ代表ＦＷだったのだが、しかしながら試合後にトゥヘル監督から明かされた言葉は、「前腕の骨折」。レントゲン検査による結果であり、「明日には手術を受けることになるそうだ」と言葉を続けた。「これから数週間は不在ということになる。これは選手自身にとっても、そして我々にとってもあまりにも残念なことだよ」

　そのため先日に就任が発表されたばかりのドイツ代表ユリアン・ナーゲルスマン新監督との再会は、まだしばらくはお預けということになり、来月に控える米国遠征は不参加。またこの日欠場した３人のセンターバックについては、この日代役を務めたレオン・ゴレツカは「キム・ミンジェとダヨ・ウパメカノについては、週末に向けては視界は良好」としつつも、週末に打撲を受けたマタイス・デ・リフトについては「これから様子見だ」と慎重な姿勢。ただし「何週間もということはないだろうけどね」とも付け加えた。

クレツィヒに称賛。バイエルンデビューの福井太智も続けるか

　
　逆にニャブリと交代で投入されたクレツィヒは、最近ボーフム戦にてデビューを果たしたばかりの２０歳であり、この日は後半早々に初得点を決めることにも成功。トゥヘル監督は「とても良い選手だね、とても明確で非常に控えめでもあり、そしてとても集中している。良いプレーをみせてくれたよ」と評価。

　さらにゴレツカは「良い１週間を過ごしていたし、練習で結果を残していた。物怖じせずどんどん吸収していく印象で、良い選手。クレバーでとても落ち着きがあるよ」と述べ、フロイントＳＤも「よくやっているね」と目を細める。この日セカンドチームからは、福井太智がキミヒと交代で起用。バイエルン・ミュンヘンデビューを果たしており、クレツィヒと同様にこのチャンスをうまく活かしたい。