2023/10/05

ミュラーの「経験と冷静さ」、審判の”アシスト”で難敵コペンハーゲンから逆転勝利

©︎IMAGO/Gonzales Photo

 「追いつけてよかったよ」火曜夜に行われたFCコペンハーゲン戦後、バイエルン・ミュンヘンのトーマス・ミュラーは2−1で制した試合について、そう振り返った。「昨年はホームでチャンピオンズリーグ無敗を誇っていたんだ。あのマンチェスター・シティにも負けていないんだよ。それは今回戦った僕たちも実感させられた」と言葉を続けているが、しかしそのミュラーらの途中起用がこの試合の流れを変え、コペンハーゲンにCL通算2敗目となるホームでの敗戦を記録させている。

 「途中から入って、それで得点に直接からめたのは、僕にとってはよかったよ」と、この試合で貴重な同点弾を決めた、ジャマル・ムシアラに代わって投入され、そして決勝点をアシストしたドイツ代表はコメント。「審判が何かしらの理由で、スコアボードをいじっていたものでさ」とも付け加えているように、本来はミュラーはもっと早い時間帯で投入されるはずだったのだが、意思伝達がうまくいかずプレーを続行したムシアラが、最終的には前述の同点ゴールを鎮めることになったのだ。

 互いの相乗効果、そして線審の”アシスト”もあり、逆転勝利に貢献したムシアラとミュラー。アピール合戦はまだまだこれからも継続していくことになり、ただベテランアタッカーはここで特に強くそのことを強調することは避けている。「僕もままた皆とまったく同じ立場のベンチプレーヤーだ。出場機会を得られるように争っているところだし、あとは監督の判断に委ねること。ただとにかく僕は意欲的ではあるけどね」

 ただしトゥヘル監督はミュラーが再び先発起用される可能性がそう遠くない見方を示しており、「またそうなるさ。今はそのプロセスの中にあるのだよ。ただその中で彼は非常に集中して、外からスペースをうまく見出すことができている。テルへのアシストは彼がもつ、その経験と冷静さがあってこそだ」と評価。

 そのテルもまたこの試合でさらに注目を高めた選手であり、ミュラーとは対象的な若手アタッカーはジョーカーながら、今シーズンここまですでに6得点。チャンピオンズリーグでは2得点を記録中であり、その得点ペースは脅威の49分の1点の割合を誇る。「このチームにいてくれて本当によかったよ。レンタルでの武者修行なんてしたくはないし、彼は練習で素晴らしい結果をみせているところ。満足感を覚えながら、そして最善を尽くしているところなんだ」と語った。

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