2023/10/06

「シャルケ復帰も夢見た」ドラクスラー、中東移籍は「お金が理由じゃないなら嘘」

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 浮き沈みの激しい6年間を過ごしたパリ・サンジェルマンを後にし、この夏ユリアン・ドラクスラーは中東へ、カタールのアル・アハリに移籍することを決意した。三十歳となった元ドイツ代表は、カタール人オーナーから耐えることなく資金がもたらされるクラブから、その資金源となる国へと渡っており、その理由として金銭面が一役を担ったことをLinkedInの中で明かしている。「もちろんそこも重要な部分を果たしているよ。12年間ヨーロッパで過ごした後、それからの僕の目的はまた新しい文化を知り、そして新しい国際的な経験を積んで、このアラブ世界におけるエキサイティングなプロジェクトに参加することにあったんだ。いずれも理由として挙げられるものだし、金銭面がそこにないといえば嘘になるね」

 そしてドイツではシャルケ、そしてヴォルフスブルクでプレーした攻撃的MFは、パリでは”別の結末を望んでいた”と明かしつつ、ここ数週間という「激動の時間」を経て、「この6年間の経験、ピッチの内外で学んだ多くのことと思い出を胸に、パリの全ての人々に感謝しているっよ」と強調。「ではなぜカタールなのか?なぜブンデスではないのか?別の欧州のリーグは?納得して合意できなかったんだ」としつつ、「30歳となって欧州から遠く離れた場所にいくというのは単純に魅力的で、また本当にサッカーに打ち込みたいと思ったし、定期的に出場できることが僕にとって重要なポイントだったんだよ。パリ・サンジェルマンでのバックアップはなんの見通しのない1年となるものだし、それはなんとしても避けたかったんだ」と言葉を続けた。

 確かに多くのファンにとってサッカー選手が、金銭面を同期付として移籍することは、これまでの移籍劇からも十分に理解のできることだろう。ただこの中東への移籍については政治も絡む側面もあり、それはドラクスラー自身も重々に理解しているという。その上でメリットとデメリットを比較した結果、「新しいこの金銭的な状況、家族について、ピッチ外におけるプロジェクトなど、多くの可能性が秘めているという結論に至った」ことを明かした。またスカイに対しては、改めて移籍の決断について「もうすでに全てが決まってしまっているようだった。首脳陣からは財政的視点から、他の選手のために居場所を作るべきという感じで」と強調。そして「いつかまたシャルケでプレーしたいという思いはあるし、まだ諦めてはいない。もちろんそれは夢だよ、正直いってこの夏もそれは考えていた」とも述べている。

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